テーマ

B.歴史を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生

科目コード

B314

科目名

陶磁器工芸史2

開講大学名

京都市立芸術大学

学内科目コード

11030320

学内科目名

陶磁器工芸史2

連絡先

教務学生課美術教務担当
fineart@kcua.ac.jp

担当教員

畑中 英二(美術学部 教授)

開講期間

後期・金曜・2限
2024年9月27日(金)~2025年1月31日(金)の毎週金曜日
2限(10:45~12:15)

※ 授業日は履修許可後に、本学の学務システムから確認してください。

開講曜日・講時

金・2

単位数

2

開講期

後期・秋学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

入学料:28,200円 授業料:28,800円

対象年次

1年次以上

授業定員

50

単位互換定員

5

京カレッジ定員

5

会場

科目開講校キャンパス

試験・評価方法

【評価方法】
定期試験(レポート)60%+毎回の授業ごとのミニッツ・ペーパーの作成・提出40% 
(定期試験)提示した複数の論題の中から受講者が選択して解答する、論述形式のレポート試験で行います。
(ミニッツ・ペーパー)毎回の授業の終わりに、学習した内容に関するまとめに取り組み、各自、質問・疑問点とあわせてミニッツ・ぺーパーを作成し、理解を深めます。

【評価基準】
到達目標①②③④の内容に対する理解度・到達度を測り、その合計で成績評価を行います。期待値以上に達成できていれば100~90点、十分に達成できていれば89~80点、ほぼ達成できていれば79~70点、もう少し努力が必要な場合には69~60点、求める最低水準に達せずさらなる努力が必要な場合は59~0点とします。

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

【履修上の注意】
履修にあたっては、準備学習として陶磁器に関する概説書などを読んで基礎的な知識を整理するよう努めましょう。

【特記事項】授業は対面で実施します。
毎回のミニッツ・ペーパーの作成・提出とともに、配布したレジュメや動画を使って、各自予復習するなど、積極的な授業参加が望まれます。

Google Classroomの機能を活用します。
Google Classroomのクラス コード jmdkpeb

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【授業概要】
日常生活と密接に関わりのある陶磁器の歴史を知り、近代以降の工芸の枠組みと陶磁器のあり方を知ることは、今日的に捉え直すための知識として重要です。歴史学や考古学の方法を用いながら陶磁器をめぐる様々な事象を読み解き再構築を試みます。
レクチャーでは古代から中世にかけての中国・朝鮮との関わり、近世においてはヨーロッパにおけるシノワズリとの関わり、近代においてはジャポニスムとの関わりや作家の登場について取り上げ、そこで展開する表現や人々の交流を取り上げて具体的に考察します。

【授業目的】
陶磁器のあり方について理解することを目指します。日本を中心としつつも、中国・朝鮮およびヨーロッパとの関わりは看過できませんので、それらとの関わりも取り上げることにします。陶磁器という物質文化を通じて見える歴史的事象の基礎的な知識を得ると同時に、陶磁器研究の方法論と視点について学ぶことがねらいです。(ディプロマポリシー1、2に該当)

【到達目標】
①授業で扱った事象や方法に関して、少なくとも2つ以上について、自分の言葉で説明することができる。 
②積極的に疑問点や質問を発見することができる。
③学習した具体的な陶磁史の用語について、正確な知識の整理ができる。

講義スケジュール

第1回 ガイダンス 
講義の概要と留意点について話します。
 
第2回 日本古代のやきもの 
今日では触れることのない日本古代のやきものである須恵器や土師器について取り上げ、その背景などについても学びます。 

第3回 忘れ去られたやきもの 
伝世しなかった数多くのやきものについて取り上げ、その作品及び背景について学びます。 

第4回 和物茶陶の創出とその担い手 
戦国時代になると、侘茶が流行するとともに日本産の茶道具(和物茶陶)がつくりだされます。その実像と背景について学びます。 

第5回 「日本的なもの」の創出 桃山陶器 
桃山時代になると、釉薬・形態・文様に今まで無かったものが登場します。「日本的なもの」と評価される桃山陶器がいかなるものであったのかについて学びます。 

第6回 三条瀬戸物屋町の桃山陶器 
桃山時代の京都三条通りには陶磁器商が建ち並んでおり、発掘調査によって大量の桃山陶器が出土しています。そこから見えてくる生産・流通構造について学びます。 

第7回 京都ブランドの始まり 仁清と乾山 
現在の日本陶磁器の中核の一つをなす江戸時代前期の仁清と乾山について、作品とともに時代背景を学びます。 

第8回 シノワズリの展開  
17〜18世紀にヨーロッパを席巻したシノワズリについて、展開していく様相を学びます。 

第9回 柿右衛門様式 
ヨーロッパと清との関係から生み出された柿右衛門様式について学びます。 

第10回 欽古堂亀祐の陶業と近世京焼の磁器 
伏見人形師であった欽古堂亀祐の陶業から近世後期における京焼の磁器生産の展開について学びます。 

第11回 幕末の藩窯 湖東焼 
江戸後期から幕末にかけて日本各地で展開した陶磁器窯場の一つである彦根藩湖東焼を取り上げ、その作品及び背景について学びます。 

第12回 ジャポニスムのやきもの ルソーとランベール 
19世紀後半のジャポニスムの展開についてセルヴィス・ルソーとセルヴィス・ランベールを取り上げ、その作品と背景について学びます。 

第13回 近代窯業の革新 ワグネルと旭焼 
日本に近代窯業の技術と知識をもたらしたワグネルおよび彼が実践した旭焼について取り上げ、その作品と背景について学びます。 

第14回 アール・ヌーヴォーと日本のやきもの 
19世紀末のアール・ヌーヴォーとそれに影響を受けた日本のやきものについて取り上げ、その作品と背景について学びます。 

第15回 作家の誕生 
20世紀になると陶磁器の世界に「作家」が登場します。楠部彌弌、民藝、桃山復興を取り上げ、その作品と背景について学びます。 

教科書

特定のテキストは使用しません。

参考書

【参考文献】
出川哲朗など編『アジア陶芸史』昭和堂 2001年
三上次男『陶磁の道』岩波新書 1969年


 

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2024-04-12 05:00:00