テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
教務学生課美術教務担当
fineart@kcua.ac.jp
担当教員
開講期間
後期・水曜・1限
2024年10月2日(水)~2025年1月29日(水)の毎週水曜日
1限(9:00~10:30)
※ 授業日は履修許可後に、本学の学務システムから確認してください。
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
各回の授業内での取り組み(受講チェック票の所見欄など)40%、期末レポート60%
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
【履修上の注意】
授業は原則として対面で行います。一部、資料の提供などにGoogle Classroomの機能を活用します。
【特記事項】受講に当たっては、西洋美術史概説1,2を受講済みか、西洋美術史の通史について一定の理解があることが望ましい。
Google Classroomへは履修登録後にこちらから招待します。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
【授業概要】
静物画の展開をたどりながら、静物画のサブジャンルや図像の意味を紐解いていきます。また、植物学などの自然科学や、拡大しつつあった世界に関する地理的知識など、静物画と深くかかわった科学、あるいは商業などとの関連性にも着目し、多くの作例の検討を通じて、静物画を多角的に読み解いていきます。
【授業目的】
「静物画」の展開を知るとともに、このきわめてありふれたように思われがちなジャンルのなかに、如何に多くの要素が関わり、作品として成立しているのか理解することを目標とします。また、分析的に見る作業を通じて、主体的に作品にアプローチできるようになることも目指します。
【到達目標】
授業で紹介した事例に関する知識を確実に修得すること、またそれを具体例として、自身の考えを述べる際の素材として使えるようにすることを目標とします。そのような狙いを有するこの授業は、ディプロマ・ポリシーに定められた「芸術に関わる幅広い視野と専門的な知識の修得」に繋がるものであると同時に、こうした素材を思考材料として、受講者に「柔軟な思考力の涵養と独自の発想力を磨くこと」を期待するものです。
講義スケジュール
第1回 イントロダクション 静物画の位置
今回テーマにしていく静物画について、西洋絵画史内でのその位置付けを説明します。
第2回 古代の静物画&中世から静物画の再誕生まで
古代の作例を概観し、静物画の社会的機能を見た上で、中世における写実表現の退行と静物画の消滅について確認します。
第3回 静物画の再誕生(1)イタリア
イタリア、ミラノにおける静物画の再誕生について具体的な作例を挙げながら見ていきます。
第4回 静物画の再誕生(2)スペイン、ネーデルラント
イタリアとほぼ時を同じくして、スペインならびにネーデルラントでも静物画が復興します。それぞれの作例を確認し、地域ごとの差異や特徴について具体的に学びます。
第5回 17世紀オランダの静物画 サブジャンルを知る(1)花の静物
最も活発に静物画が制作された時代・地域である17世紀オランダを中心に、幾つかのサブジャンルを見ていきます。まずは花の静物画を取り上げ、当時の自然科学との関連性を紐解きます。
第6回 17世紀オランダの静物画 サブジャンルを知る(2)卓上静物画
テーブルの上に食器や食物などを配置した、卓上静物画の作例を取り上げ、構図や色彩の展開や流行についても見ていきます。
第7回 17世紀オランダの静物画 サブジャンルを知る(3)ヴァニタス
キリスト教的メッセージと強く結びついた静物画のサブジャンルであるヴァニタスを取り上げ、静物画に託されたメッセージ性や、表現上の工夫、図像の類型について見ていきます。
第8回 17世紀オランダの静物画 サブジャンルを知る(4)狩りの獲物と豪華静物画
静物画と、生活の社会的ステータスとの関連性について、狩猟の獲物を描いた静物画と、「見せびらかし」の静物画ともされた「豪華静物画(pronk stilleven)」というジャンルから考えていきます。
第9回 東西の絵画に見る花と鳥(1)
東洋美術史2との合同授業を行います。共通項のある東西の作例を比較することで、より俯瞰的な視点を獲得することを期待します。
第10回 東西の絵画に見る花と鳥(2)
東洋美術史2との合同授業を行います。共通項のある東西の作例を比較することで、より俯瞰的な視点を獲得することを期待します。
第11回 東西の絵画に見る花と鳥(3)
東洋美術史2との合同授業を行います。共通項のある東西の作例を比較することで、より俯瞰的な視点を獲得することを期待します。
第12回 トロンプ・ルイユ
視覚的な遊びであると同時に、自己言及的な特徴をはらむ「トロンプ・ルイユ」作品を取り上げ、静物画の批評性や遊戯性について見ていきます。
第13回 グローバライゼーションと静物画
世界的な商業網の発展と共に、静物画のなかに入り込んできた「他者」的な要素と、その作用や機能について考察します。
第14回 19世紀の静物画(1)静物画による「革命」
近代絵画の発展のなかで、絵画のヒエラルキーのなかで最下位におかれてきた静物画は重要な役割を果たすことになります。近代絵画における静物画の新たな展開について、具体的な事例に即してみていきます。
第15回 19世紀の静物画(2)&総括
19世紀の事例について、引き続き考察を行います。また、ここまでの内容を総括して振り返り、発展的に考えられること、あるいはここまでの内容では漏れていることなどについて受講者と意見交換をする形で締めくくりを行います。
教科書
使用しません。授業内やGoogle Classroom等を通じて資料を配付します。
参考書
出願開始
出願終了
承認結果公開日