テーマ

G.自然・環境を学ぶ

制度種別

単位互換

受講形態(京カレッジ)

科目コード

G210

科目名

星間空間と銀河の物理学

開講大学名

京都産業大学

学内科目コード

学内科目名

星間空間と銀河の物理学

連絡先

教学センター
TEL:075-705-1425 FAX:075-705-1582

担当教員

河北 秀世(理学部) 西道 啓博 (理学部)

開講期間

2024年04月08日(月)~2024年07月25日(木)
2講時 10時45分~12時15分(毎週木曜日)
※休講 2024/05/02(木)

開講曜日・講時

木・2

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

対象年次

3年次以上

授業定員

60

単位互換定員

5

京カレッジ定員

会場

科目開講校キャンパス

試験・評価方法

レポート

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

【履修上の注意】
 微分や積分の入った数式を苦手としない人が望ましい。
 物理学や数学の広い分野の知識を用いて議論が展開されるので、自分が不得手とする分野のものが登場する機会も多いことと思われますが、そうした時には特に念を入れて、必要なら他の本も参照して、復習することが大切です。そういう努力を重ねていると、やがて全体がよく見えてきて理解が深まります。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【講義概要】 
「我々はどこから来たのか、何者か、どこへ行こうとしているのか?」それらの問いに答えるためにもまず我々を取り巻いている宇宙についての正確な理解が必要である。
 幸いなことに、宇宙は我々人類にとって非常に身近なものになってきた。宇宙の年齢が138億年と3桁の精度で語ることが出来るようになり、宇宙は単に膨張しているのではなく、加速膨張しており、膨張速度はますます速くなることが判ってきた。また、目で見える物質は5%であり、残り27%は暗黒物質、68%は暗黒エネルギーということも判ってきた。ただし、暗黒物質を構成している粒子を我々は知らないし、暗黒エネルギーが何であるかについてはほとんど判っていない。

これらの宇宙について、及びこの宇宙の中に存在する諸天体についてより深い理解をするには、天文学の基礎である星と銀河と宇宙における物質の輪廻を支配する物理学について学ぶ必要がある。本講義では、星が生まれる舞台である星間空間の物理、宇宙の基本要素である銀河について勉強する。

【授業の到達目標】
 宇宙の諸現象は、物理学の種々な素過程が入り混じっていることが多く、それらを理解するには縦横に想像力を働かせなければならない。また日常的に慣れ親しんだ物理量とはかけ離れた大きさや、小ささを問題とすることも多く、時間のスケールも全く異なる。それらの宇宙的なものの見方について、まず慣れ、理解し、そして身に付けることを目標とする。

講義スケジュール

【講義スケジュール】
 最初に、そこから恒星が誕生する星間空間の性質、そこで重要になる物理、そして星の生成消滅による物質の輪廻について学ぶ。次に恒星の大集団である銀河の構造、性質、誕生について学ぶ。

第1回 星間ガスの物理状態
第2回 星間ガスの加熱・冷却機構
第3回 星間ガスの観測と放射伝達方程式
第4回 分子雲コアの物理:Bonnor-Ebert球
第5回 Jeans不安定
第6回 原始星の形成
第7回 原始惑星系円盤の形成(1)
第8回 原始惑星系円盤の形成(2)
第9回 銀河のスケール感
第10回 銀河の分類
第11回 銀河の明るさ
第12回 宇宙の距離はしご
第13回 銀河の観測量
第14回 銀河の形成と進化
第15回 銀河の動力学

【準備学習(事前・事後学習)】
 理解を深めるには、まず基本となる式の理解が不可欠であり、その導出がまず第一歩です。そしてその式の持つ意味をじっくりと考えて下さい。不明な点が出てきたら、次から次へと参考文献を探し、調べてみるとますます面白くなるはずです。

教科書

参考書

「ものの大きさ 第2版:自然の階層・宇宙の階層」須藤靖(東京大学出版会)
「星間物質と星形成」福井康夫編集(日本評論社)
「銀河1-銀河と宇宙の階層構造」谷口義明編集(日本評論社)

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2024-04-12 05:00:00