テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
教務学生課美術教務担当
fineart@kcua.ac.jp
担当教員
開講期間
後期・水曜・1限
2025年9月26日(金)~2026年2月2日(月)の毎週水曜日
1限(9:00~10:30)
※ 授業日は履修許可後に、本学の学務システムから確認してください。
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
(単位互換履修生は不要)入学料:28,200円 授業料:28,800円
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
各回の授業内での取り組み(受講チェック票の所見欄など)40%、ディスカッションや素材提供への参画度20%、期末レポート40%
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
【履修上の注意】
授業は原則として対面で行います。一部、資料の提供などにGoogle Classroomの機能を活用します。
【特記事項】受講に当たっては、西洋美術史概説1,2を受講済みか、西洋美術史の通史について一定の理解があることが望ましい。
Google Classroomへは履修登録後にこちらから招待します。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
【授業概要】
西洋絵画史のなかでも重要な位置づけにおかれてきた物語画をテーマに取り上げます。物語画のなかにも小区分があるため、そのそれぞれについて、順を追って理解を深めます。基本的にはスライドで作品を映写し、作例やテクストを手掛かりに考察を進めます。意見交換など、ディスカッションを行うことがあります。
【授業目的】
ヨーロッパ美術において19世紀後半まで中心的なジャンルであった「物語画」の幅やヴァリエーションを知ることで、基本的な美術史の知識をいっそう確かなものにすることに加え、画家たちが凝らしてきた「語り」の工夫を分析できるようになることを目指します。
【到達目標】
授業で紹介した事例に関する知識を確実に修得すること、またそれを具体例として、自身の考えを述べる際の素材として使えるようにすることを目標とします。そのような狙いを有するこの授業は、ディプロマ・ポリシーに定められた「芸術に関わる幅広い視野と専門的な知識の修得」に繋がるものであると同時に、こうした素材を思考材料として、受講者に「柔軟な思考力の涵養と独自の発想力を磨くこと」を期待するものです。
講義スケジュール
第1回 イントロダクション 概念説明や考察の前提
この授業の趣旨や狙いを説明します。また、歴史画、物語画などのジャンルの区分けや用語の歴史、考察の前提となるアルベルティ以来の絵画論などについても紹介します。
第2回 神話画1 テクストの絵画化
「ウェヌスとアドニス」を例に、元となるテクストはどのようなものか、描かれた作品は如何に解釈されえたかをテクストに基づいてみると同時に、絵画化に際して選ばれた場面や表現上の工夫についても検討します。
第3回 神話画2 同時代的な関心事との融合
アンドロメダとイカロスを例に、古代の神話の題材に、同時代の関心が託されて表現された例について検討します。
第4回 宗教画1 前提:イコンからナラティヴへ
宗教画の基礎知識として、宗教画に期待された機能や役割について用語や前提知識の説明を行います。同時に、いくつかの代表的な作例を通じて、神話画との違いを明確に理解してもらいます。
第5回 宗教画2 図像のヴァリエーションや展開を探る
新約聖書の一場面である「サウロの回心」を取り上げ、その図像類型や展開を繙きながら、ストーリーと絵画化の間の関係について検討します。
第6回 宗教画3 近代の宗教画の特徴
注目されることの少ない近代の宗教画について、先行研究に基づきつつ紹介していきます。
第7回 歴史主題1 範例としての絵画化と、その副作用
神話画とも宗教画とも異なる「歴史主題」の作品について、古代ローマのテクストに基づくルネサンス期以降の作例を検討しながら、その機能や特性について学びます。
第8回 歴史主題2 同時代事件の絵画化
過去のテクストではなく、同時代的な事件や出来事を絵画化した19世紀の作例を取り上げ、ルポルタージュ的な要素を含む作品にみられる表現上の工夫についてみていきます。
第9回 東西合同授業1
東洋美術史1との合同授業を行い、それぞれ東西の物語画1点を挙げ、そこから考えられる論点について比較芸術学の視点から考察を加えていきます。
第10回 東西合同授業2
東洋美術史1との合同授業を行い、それぞれ東西の物語画1点を挙げ、そこから考えられる論点について比較芸術学の視点から考察を加えていきます。
第11回 東西合同授業3
東洋美術史1との合同授業を行い、それぞれ東西の物語画1点を挙げ、そこから考えられる論点について比較芸術学の視点から考察を加えていきます。
第12回 物語性について考える 風俗画やファンシー・ピクチャーの物語性
厳密には物語画でない作品にも、ある種の「物語性」が感じられることがあります。そうした雰囲気や趣きは一体何に由来するのか。まずは風俗画やファンシー・ピクチャーを例に考えてみましょう。
第13回 物語性について考える 風景や周辺描写がもたらす世界観
人物が登場しない作品にすら、時として物語感のようなものが感じられることがあります。風景を描いた絵画が時としてはらむ独特の物語性は、どのような要素に由来しているのでしょうか。答えが出るかは分かりませんが、受講者とともに考えます。
第14回 物語性について考える 私だけの物語
近現代の絵画には、おそらくは作者には想定の物語や設定があるものの、必ずしもそれが鑑賞者に共有されない作品が多く存在します。こうした作品について、受講者に例を挙げてもらいながら、その効果や作用、表現の特徴等について考察します。
第15回 総括
これまでの物語画に関する授業内容を振り返り、物語画あるいは視覚を通じた物語表現の特性について考察します。
教科書
使用しません。授業内やGoogle Classroom等を通じて資料を配付します。
参考書
出願開始
出願終了
承認結果公開日