テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
人文学の多面的展開:ネイチャーとカルチャーを問い直す
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
人文学の多面的展開:ネイチャーとカルチャーを問い直す
連絡先
文学部教務掛
TEL:075-753-2709 FAX:075-753-2831
担当教員
京都大学文学研究科 特定准教授 大西 琢朗
京都大学文学研究科 研究員 三上 航志
京都大学人文学連携研究者 藤貫 裕
京都大学非常勤講師 田多井 俊喜
大阪公立大学 特任助教 長岡 徹郎
京都ノートルダム女子大学非常勤講師 タタルチュック・マルチン
京都橘大学非常勤講師 白木 正俊
甲南大学非常勤講師 小林 敬
開講期間
2023年9月27日(水)~2024年1月17日(水)
6講時 18時10分~19時40分(毎週水曜日)
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
平常点60点+レポート40点(ただし、2/3以上の 出席がない場合は評価の対象としない)
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
会場
キャンパスプラザ京都(対面)、Zoom(オンライン)
授業外学習(予習・復習)等
授業時に、各担当者から、課題が提示されることがあります。その指示にしたがって下さい。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
授業の概要・目的
この授業では、京都大学で学んできた新進気鋭の若手研究者たちが、各自の研究内容に則してリレー形式で講義を行います。
「自然なあり方」と「不自然なあり方」。普段なにげなく、そんな分け方を判断の基準にしていませんか?でもよく考えてみると、「自然」と呼んでいるものも、私たちの文化的な土壌の上に人工的に作られたものだったり、そのように価値づけるように知らず知らずに方向づけられていたりすることがあるのではないでしょうか。人間の手で生み出された「文化(カルチャー)」と、人工的でない「自然(ネイチャー)」の境界線というのは、実は意外と曖昧なものなのかもしれません。
こうした問題意識から、本授業では「文化(カルチャー)」と「自然(ネイチャー)」という二つの概念を、社会学・現代史学・哲学・倫理学といった、人文学の多様な立場から検討し、その二項関係を問い直すことを試みます。人間の基本的あり方としての性別・性差の問題から、私たちが暮らしている都市のあり方や歴史について、さらには環境問題への取り組み方まで。また、「文化」によって異なる「自然」という言葉自体の意味や、それらの理解が反映して形成される私たち自身の美的な価値観の問題などなど。異なる分野・異なる切り口からアプローチしてゆくリレー講義を通じて、問題の多角的な捉え方や柔軟な思考を養っていきましょう。また、授業全体を通して「人文学的」観点から人間の営みを分析する面白さを感じてもらいたいと思います。
各回の授業では、受講生同士のグループディスカッションなどのアクティブ・ラーニングを積極的に活用し、授業で学んだ知識を自分自身の関心と結びつけながら主体的に考察する力を養うことも併せて目的としています。また、本授業はオンライン授業と対面授業とを組み合わせた「ハイブリッド型授業」にて実施します。対面とオンラインの両方の特性を活かした多様な学びを経験する機会となるでしょう。
到達目標
・日常的に受容しているさまざまな事象について、広い視野と洞察力をもって批判的に議論・検討することができるようになる。
・「自然」と「文化」の境界に関する諸問題について、具体的な例を挙げながら、人文学で議論されてきた様々な概念を用いて、分析することができる。
・学問的な知識や主体的な学びの方法を身につけると同時に、授業で学んだことを応用しつつ、自ら設定したテーマでレポートをまとめることができる。
講義スケジュール
第1回 9/27:イントロダクション(大西・全講師)[オンライン]
・ネイチャーとカルチャーをつなぐ性差(田多井)
第2回(10/4):生物学的性差と社会的性差の間の性自認[対面]
第3回(10/11):生物学的性差と性差の社会的平等[対面]
・「カルチャー」における「ネイチャー」の多様性(長岡)
第4回(10/18):文化で異なる「ネイチャー」の意味の多様性とは?[オンライン]
第5回(10/25):日本文化における「ネイチャー」の表現って何だろう?[対面]
・日本美学における「カルチャー」と「ネイチャー」点描(藤貫)
第6回(11/1):「カルチャー」の「ネイチャー」を振り返る―能楽と幽玄[オンライン]
第7回(11/8):「カルチャー」が「ネイチャー」を問い質す―器の美と芸術性[対面]
・モザイク都市「京都」の実像に歴史から迫る!(白木)
第8回(11/15):京都は本当に1200年の歴史を有する古都なのか?[オンライン]
第9回(11/22):モザイク都市「京都」をつなぐ糸を紐解く[対面]
・観光から考える文化の消費と開発(タタルチュック)
第10回(11/29):京都はなぜ観光都市になったか?[オンライン]
第11回(12/6):観光は文化の敵か味方か?[対面]
・レポートの書き方とまとめ(三上・小林)
第12回(12/13):レポートの書き方(三上)[オンライン]
第13回(12/20):レポート指導(小林)[オンライン]
第14回(1/10):自然保護の倫理を考える(まとめ)(三上)[対面]
第15回(1/17):レポート発表(小林)[対面]
教科書
参考書
出願開始
出願終了
承認結果公開日