テーマ

K.京都力養成コース

制度種別

京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

特別受講生

科目コード

K005

科目名

モノから見る京都

開講大学名

京都精華大学

学内科目コード

MK001

学内科目名

モノから見る京都

連絡先

京都精華大学 学長室グループ 公開講座担当 Eメール:garden@kyoto-seika.ac.jp

担当教員

惠阪友紀子(京都精華大学専任准教授)/藤原彰子(書家)/他

開講期間

2023年5月22日(月)〜2023年11月27日(月)
2講時 10時40分〜12時10分(月曜または金曜日)
11月10日(金)のみ現地見学、14:00~16:00
全8回

開講曜日・講時

月・2、金・2、金・4

単位数

0

開講期

通年

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

無料

対象年次

授業定員

20

単位互換定員

京カレッジ定員

20

会場

科目開講校キャンパス

試験・評価方法

超過時の選考方法

書類選考の上、抽選

別途負担費用

第7回 見学地(烏丸御池)までの往復交通費

その他特記事項

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

本講座では、文学・歴史・社会・文化の四つの視点から京都を見つめ直します。さまざまな文化・文学が生まれてきた背景には何があるのか、文化財や文学作品、資料・史料などに焦点を当て、そこから京都の特徴を探ります。
たとえば、『源氏物語』は授業で読んだことがあっても、それがどのように読まれてきたのか、平安時代の書物がどんなものかは習ってこなかったのではないでしょうか。歴史についても、慶長19年に大坂冬の陣、徳川家康が江戸幕府を開くということは学んでいても、それがどのような史料でわかるのかということには触れる機会が少ないと思います。
その時代の人々がどのように生き、何を生み出してきたのか。それらがどのように受け継がれ、今に伝わり、発展してきたのか。それはどのような資料からわかるのか。
この講座では、平安時代から現代まで、貴族・庶民などさまざまな視点から京都とモノの関わりについて読み解いていきます。

講義スケジュール

第1回 5月22日(月)「平安文学と写本」
惠阪友紀子(京都精華大学専任准教授)/藤原彰子(書家)
平安時代の人々は物語や和歌をどのように読んでいたのでしょうか。平安時代の写本は、金銀箔を散らしたものや、下絵のあるものなど、華麗な装飾料紙を使った写本が多く作られました。写本や紙(装飾料紙)の複製を見ながら作品の解説をします。

第2回 6月30日(金)「近世文学とその媒体」
三原尚子(京都精華大学専任講師)
近世期に入ると出版が広まり、版本という媒体が一般的になります。しかし、写本や短冊など、手書きの媒体がなくなったわけではありません。今回は、俳諧の作品がどのような媒体によってどのように広まっていったのか、実例を取り上げて見ていきます。

第3回 7月21日(金)「技術・材質から見た京都の仏像」
山名伸生(京都精華大学専任教授)
仏像は礼拝の対象ですから、単なる「モノ」ではありません。しかし、彫刻の一種として技法・材質を調べると、時代によって特徴が違います。代表作の分析を通じて、当時の人々の仏への想いを探ってみましょう。

第4回 8月7日(月)「思想と新聞」
岩本真一(京都精華大学専任教授)
1930年代、京都では反ファシズムの運動が様々な形で展開されました。本講義では、思想を表現する「新聞」に着目することで、戦前と戦後の連続性という視点から京都の近現代史を捉え直してみたいと思います。

第5回 9月11日(月)「いけずな町、京都-京都西陣・京町家から探る-」
南了太(京都精華大学専任准教授)
「ぶぶ漬けでもいかがですか?」、「ピアノ上手になりましたね」等、とにかく京都人の嫌味話は話題に事欠かない。本講演では西陣地域を事例に、京都人のいけずな性格の由来や京都人が行う地域活性化について考えます。

第6回 10月16日(月)「北山杉今昔」
田村有香(京都精華大学専任教授)
北山杉の凛としてどこか懐かしい風景は川端康成の小説や東山魁夷の絵画にも取り上げられ、磨き丸太の技術は世界に誇るほど高いと生産者は胸を張ります。しかし現在は放置林の増加や後継者不足などの多くの問題を抱えています。今回は北山杉と京都の社会の関係を読み解いてみたいと思います。

第7回 11月10日(金)14:00~16:00【現地見学】「京都国際マンガミュージアム見学」
佐々木美緒(京都精華大学専任准教授)/イトウユウ(京都精華大学特任准教授・IMRC研究員)/渡邉朝子(京都国際マンガミュージアム 司書)
京都国際マンガミュージアムに保存されるマンガ資料は、近世の戯画浮世絵から明治・大正の風刺マンガ雑誌、戦後の貸本雑誌などの貴重な資料が所蔵されています。実際の資料を広く紹介しながら、京都とマンガ、マンガミュージアムの意義などについてひも解きます。

第8回 11月27日(月)「京都を語るモノ」
惠阪友紀子(京都精華大学専任准教授)/堀井佳代子(京都精華大学専任講師)
京都で生み出されたさまざまな「モノ」。そこから見えてくる京都の文化・歴史を振り返ります。

教科書

参考書

講義内で適宜提示します。

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2023-04-14 05:00:00