テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
龍谷大学 教学部
TEL:075-645-7891
FAX:075-643-5021
担当教員
開講期間
2023年9月22日(金)〜2024年1月19日(金)
4講時 15時15分〜16時45分(毎週金曜日)
※11月3日(金)は大学行事のため、授業は実施しません。
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
定期試験(100%)。定期試験では、科目の性格から比較的自由に資料の参照を認める。
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
【会場】
龍谷大学深草学舎
第1回目の教室については別途「お知らせ」にて案内します。
【講義方法】
あくまで教員が、この分野で取上げるべき問題について、自己の検討過程を披露するという伝統的な講義方法で行う。ただ、制度等を具体的にイメージしていただくために、今年度は視聴覚教材を意識的に多用する。
毎回の講義の最後に次週の講義内容に使用する資料等の紹介と簡単な解説を問題提示という形で行い、講義外で充実した準備と自習が行えるよう配慮する。また、講義の各パートごとに比較的大部のレジュメ等を配布し、講義自体が相互的了解の下に充実した構成になるよう配慮する。
【履修上の注意・担当者からの一言】
重大な犯罪を行えば刑務所に入ると考えるのはある程度は当然のことと受けとめられています。しかし、どうして刑務所に入れることが刑罰になるのか考えたことがありますか。この講義では、犯罪と刑罰について、普段当たり前に考えていることを疑う訓練を重ね、近代社会と犯罪・刑罰の関係を考えます。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
【講義概要】
講義の前提認識を共有するために、犯罪の社会的役割についての検討を行う。犯罪について語ることがその原因を語ることとして了解され、その原因の除去が可能と前提されて、対策が構成されることを自明視する支配的なパラダイムの形成過程をたどり、犯罪概念自体が、この問題に関わる人々の動的な社会的相互作用の産物であるという分析視角を提示する。
まず、犯罪に対抗するものとして観念されてきた刑罰の社会的役割についての検討を行う。ルッシュ=キルヒハイマ-(G.Rusche=O.Kirhheimer)の『刑罰と社会階構造』、ミシェル・フーコー(Michel Foucault)の『監獄の誕生』における分析を前提に、社会的相互作用の重要な柱としての自由刑とその社会内への展開を中心とする現在の刑罰制度の形成過程を分析し、次いで、日本にこの自由刑中心の刑罰体系がいかに輸入され、いかなる観点から再構築されたか、その経緯の特殊性を再検討しながら、日本型行刑の特殊性とそこに生じる問題を明らかにする。さらに、以上の議論を踏まえて、犯罪対策として構築される現在の刑罰政策の特徴的課題を取り上げ、これに多角的な検討を加える。
【到達目標】
講義の中では、 皆さんに、1)犯罪対策における犯罪学の知見と刑罰論の関係(特に、「なぜ刑罰が刑務所という形態をとるか」の理解を踏まえて)、2)日本における行刑制度と形成過程の特殊性とその運用の現状、そして、3)国際社会から見た日本の刑罰制度の特異性についての理解を深めていただくよう努めます。これらの講義内容を踏まえて、皆さんが、日常の犯罪・刑罰問題に対して、感情的・情緒的な反応ではなく、メディアを含めた日本での犯罪・刑罰問題の特殊な形成過程について、国際的・歴史的視野にたった客観的認識をもち、これに基づく見解を述べられるようになることが本講義の到達目標です。
講義スケジュール
第01回 犯罪についての認識
第02回 犯罪をめぐる思考の変遷(1)
犯罪の原因と自由意思
-犯罪研究とは何であったのか-
第03回 犯罪をめぐる思考の変遷(2)
社会構造論から社会過程論へ
第04回 犯罪研究と「真理の歴史」(1)
原因論の危機とパラダイムの転換
第05回 犯罪研究と「真理の歴史」(2)
犯罪研究の自明性について
第06回 刑罰論の焦点(1)
刑法学と相対的応報刑論
第07回 刑罰論の焦点(2)
行刑学と自由刑純化論
第08回 なぜ「刑罰=刑務所」か(1)
第09回 なぜ「刑罰=刑務所」か(2)
第10回 刑務所の役割と現代の課題(1)
第11回 刑務所の役割と現代の課題(2)
第12回 刑務所の役割と現代の課題(3)
第13回 現代社会と犯罪者処遇(1)
第14回 現代社会と犯罪者処遇(2)
第15回 総括
教科書
参考書
出願開始
出願終了
承認結果公開日