テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
◆本学京田辺キャンパス開講
教務課
TEL : 0774-65-8413
FAX : 0774-65-8418
担当教員
開講期間
開講期間:2026年9月29日(火)~2027年1月12日(火)
4講時 15時00分~16時30分(毎週火曜日)
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
科44,000円(登録料24,000円・受講料20,000円)、聴8,000円
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
評価方法・評価基準:
準備学習 20%
毎回、指示通りの準備がきっちりできている。
グループディスカッション 60%
ディスカッションのマナーを守り、到達目標に沿った自分の意見を述べられる。
授業への参加度 20%
積極的な発言、質問により、主体的に考える姿勢が見られる。
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
教室情報については、4月上旬にご登録いただいたメールにてご案内します。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
授業テーマ:
健康や薬をめぐる考え方・制度・専門職の役割は、時代や社会の価値観とともに変化してきました。本講義ではそれらの歴史的変遷を通して、健康とは何か、なぜ現在の医療制度や薬の仕組みが形づくられているのかを考えます。
この講義では「知識として覚える歴史」ではなく、「未来の医療や社会を考えるための視座を得る歴史」を扱います。過去の選択や制度の背景を理解することで、これからの医療と薬剤師の役割を主体的に考える力を養います。
薬の発明・発見からは少し距離があるように見えますが、健康観や制度や専門職の在り方の変化が薬の発明や発見に大きく関与してきた点が本講義の根幹にあります。
授業の概要:
本講義では2つの問いをテーマとして取り扱います。一つは「健康とは何か」という問いです。人類が健康を保ち、病を治そうとしてきた多様な実践を歴史的・文化的視点から学びます。代替医療、食と健康、伝統医学、アフリカの事例などを通して、「健康とは何か」という概念そのものが時代や社会によって形づくられてきたことを理解します。これらを踏まえ、健康観の変遷について考察します。
もう一つは「薬剤師はどういう専門職か」という問いです。医療職の一つとしての薬剤師に焦点を当て、日本における薬剤師の成立、医薬分業の歴史、病院薬剤師の役割変化、ファーマシューティカルケアの理念などを学びます。制度・職能・理念の変化を通して、「薬剤師とは何者か」「社会においてどのような役割を担う存在か」を考察します。
それらを踏まえ、「これからの薬剤師像」について議論します。
到達目標:
この授業は、理系、人文系、社会学系を横断する学際的な科目です。
1.「健康」とは何かという概念について、その歴史的変遷を踏まえて理解するための思考力を養う。
2. 健康概念の理解を発展させ、医療職の専門性が関与すべき役割を主体的に考える力を養う。
2. ディスカッションを通じて、自らの考えを適切に表現・発信するプレゼンテーション力を身につけるとともに、他者の意見を尊重しながら円滑に意見交換を行うコミュニケーション能力を養う。
歴史を通して物の見方が変わることを目標とします。
授業方法:
本講義は大きく二部構成で進めます。
前半では、「健康とは何か」という概念の変遷を理解しグループディスカッションを行います。
後半では、薬を扱う専門職である「薬剤師とは何者か」「社会においてどのような役割を担う存在か」を考察します。
最終回では、受講者自身が考える「これからの薬剤師像」について再びグループディスカッションで議論します。
準備学習には15~20分程度の「考える準備」の回と「調べる準備」の回があります。
考える準備の回では自分の知っていることやイメージを調べずに自分の言葉で述べる準備です。
これは、正誤や知識の量を問うものではなく、学習によって認識がどのように変化するかを自覚するためのものです。自分の考えを述べてください。
調べる準備の回では、情報収集し、その概念あるいは事柄についての概要を理解しておいてください。出典も記録しておいてください。
これらの準備学習はノートまたはメモに残しておいてください。講義中に発表を求めることがあります。また、ディスカッションの際の自分の発言の参考になります。
講義スケジュール
1 【健康と薬】「健康」とは何かを考え、その中でどのように薬が使われているのかを知る。
2 【代替医療と健康】アロマテラピー、アーユルベーダの歴史を学び、代替医療の歴史的背景と思想を理解し、現代医療との関係性や社会的役割を検討する。
3 【健康食品の歴史】伝統的食文化と健康観の関係を歴史的に捉え、現代の健康食品制度や表示制度の変化とあわせて理解する。
4 【漢方の発展】古代中国の本草学を起源とする伝統医学が、中国の中医学、韓国の韓方、日本の漢方へとどのように継承・変容してきたかを歴史的に学ぶ。あわせて、各国の文化的背景や社会環境の違いが医学の理論・実践にどのような影響を与えたのかを考察する。
5 【アフリカにおける健康】HIVやマラリアなどの感染症対策の歴史を通して、アフリカでの西洋医学と伝統医療の併存という視点から医療の多元性を考察する。
6 【健康についてのディスカッション】ここまでの学習内容を踏まえて、自身の健康についての考え方への変化やこれからの世界の健康のあり方についてグループディスカッションを行う。
7 【薬剤師・薬学教育の歴史】日本における薬剤師の誕生と薬学教育の歴史について理解する。
8 【医薬分業の歴史】西洋医学を導入した明治維新以後に「医薬分業」がどのように進められてきたかを理解する。
9 【医薬分業の意味】長らく実現しなかった医薬分業が1990年代以降に進展した社会的・制度的背景を検討する。
10 【売薬の歴史】置き薬の歴史をたどり、薬局での売薬が果たした役割について理解する。
11 【病院薬剤師の歴史】明治維新から1960年台にドラッグインフォメーションが導入されるまでの病院薬剤師の歴史を辿る。その上で、ドラッグインフォメーションがもたらした薬剤師の変化を理解する。
12 【病院薬剤師の歴史】病院の薬剤師が対物業務から対人業務への変化を遂げた歴史的な概念であるクリニカルファーマシーについて学び、「モノから人へ」という薬剤師を取り巻く環境の変化の根底にある時代の潮流について考察する。
13 【ファーマシューティカルケア】薬剤師の理念として提唱されたファーマシューティカルケアについて詳しく学び身につける。その理念が現代の健康概念に合致していることを理解する。
14 【理想の薬剤師、持つべき理念についてのディスカッション】これまでの学習内容を踏まえ、薬剤師の理念と社会的役割についてグループで討議し、将来像を構想する。
15 下記「遠隔授業プラス」欄を参照のこと
※本学Webサイト掲載「シラバス」欄を参照のこと。
教科書
参考書
日本薬史学会編『薬学史入門』薬事日報社,2022
秋葉保次 他編『医薬分業の歴史 証言で綴る日本の医薬分業』薬事日報社、2012
猪飼周平編『羅針盤としての政策史 歴史研究からヘルスケア福祉政策の展望を拓く』勁草書房、2019
出願開始
出願終了
承認結果公開日