テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
◆本学京田辺キャンパス開講
教務課
TEL : 0774-65-8413
FAX : 0774-65-8418
担当教員
開講期間
2026年04月16日(木)~2026年07月16日(木)
2講時 11時00分~12時30分(毎週木曜日)
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
科44,000円(登録料24,000円・受講料20,000円)、聴8,000円
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
評価方法・評価基準:
準備学習 20%
毎回、指示通りの準備がきっちりできている。
レポート 60%
薬が生まれた背景や社会的使命を理解し、説得力を持って説明できる。
授業への参加度 20%
積極的な発言、質問により、主体的に考える姿勢が見られる。
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
教室情報については、4月上旬にご登録いただいたメールにてご案内します。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
授業テーマ:
薬の発明・発見にまつわる歴史を学びます。
ただし、これは「覚える歴史」ではなく、「未来を考えるため」の薬の歴史です。
今、私たちが当たり前のように使っている薬は、なぜ生まれたのか。誰が、どんな偶然や情熱の中でそれを見つけたのか。どんな失敗や苦労があったのか。
この授業では「なぜ?」を出発点に、薬の歴史をたどります。
その理解は、将来社会に貢献する力にも、日常生活で薬と上手に付き合う力にも繋がります。
授業の概要:
古代・中世の薬の知恵から、西洋医学の導入、そして近代の画期的な新薬の登場まで、薬の発明・発見の歴史を読み解いていきます。
絶望的と考えられていた病に希望をもたらした薬の物語や、偶然から生まれた発見、研究者たちの葛藤など、科学の進歩の裏側にあるドラマにも注目します。特に日本人の果たした役割も取り上げます。
同時に、薬の歴史の中で生じた課題や薬害の問題にも目を向け、「薬はどのようにあるべきか」を考えます。
到達目標:
この授業は、理系、人文系、社会学系を横断する学際的な科目です。
薬は科学の成果であると同時に、社会制度の中で使われ、人々の生活や価値観とも深く関わっています。薬が生まれた背景や社会的使命を理解し、なぜこの薬が必要になったのか、薬害がなぜ起こったのかを考えることで、受講生は医療や社会の仕組みを多面的にみる洞察力、情報を鵜呑みにせず、「なぜ?」と考え、分析し判断する力など将来どの分野に進んでも役立つ思考力を身につけます。
また変わりゆく医療環境の中で医療の担い手としてあるいは医療の受け手として変化に対応していく力を身につけることを目標とします。
授業方法:
授業は講義形式です。最終週に講義時間を使ってレポートを作成します。
毎回15~20分程度でできる準備学習を授業までに取り組みます。その内容について、授業中に発表を求めることがあります。授業内で取り上げなかった場合でも、各自必ずノートやメモ等に記録を残しておいてください。課題を通じた発見、調べた内容、考えたこと、事前のイメージと授業で学んだ内容との違いなどは、最終週のレポート作成に活用します。
講義スケジュール
1 【薬の起源】人類はどのようにして薬を手に入れたのか。エジプト、メソポタミア、中国、ギリシャ、ローマなどの古代文明ではどのような健康観でどのような薬が使われていたのかを学び、薬の起源について理解する。
2 【中世における薬の発達】キリスト教修道院の薬草園と施療院の存在、中世イスラム教圏で薬として使われてきたコーヒー文化について知り、宗教と薬の発達の関係を考察する。
3 【錬金術から医薬品へ】錬金術が化学的な医薬品の発達を促した歴史を理解する。
4 【近代医学・薬学の発展】フランス革命以降の臨床医学の近代化や、生理学・細菌学の進展といった近代医学の発展を背景として、19〜20世紀には有効成分の抽出研究や合成医薬品の開発が進展した。あわせて、色素工業を基盤とする化学工業が製薬工業へと発展していった過程を理解する。
さらに、抗生物質の発見は感染症治療のあり方を大きく変え、20世紀の医療に決定的な影響を与えたことについても扱う。
5 【日本の薬学の黎明期】明治維新で日本が西洋医学を取り入れた経緯と、日本の黎明期の薬学発展に貢献した研究者たちの活動を知る。またその頃の薬学環境を理解する。
6 【日本の製薬産業の発展】塩酸ドネペジルの発明を通して研究者たちの「セレンディピティ」という幸運にこめられる意味を理解し、アルツハイマー病が与える社会への影響を考察する。
7 【日本の製薬産業の発展】抗寄生虫薬イベルメクチンは、どのような研究過程を経て発見され、世界的な医薬品へと発展したのかを学ぶ。合わせて、この発見が熱帯感染症対策や国際保健に与えた影響を通して、日本の基礎研究と製薬産業の社会的意義について考える。大村智博士がノーベル生理学・医学賞を受賞した業績の背景を理解する。
8 【日本の製薬産業の発展】筑波山の土壌から発見された抗生物質タクロリムスが、免疫抑制剤として臓器移植医療を大きく前進させた事例を取り上げる。また、抗脂質異常症薬として世界的に使用されているスタチン類の発見と開発過程をたどる。これらの事例を通して、天然物探索、基礎研究、企業開発、そして医療応用がどのように結びついて日本の製薬産業が国際的医療に影響を与えてきたのかを考察する。
9 【医薬品の原材料】動植物、鉱物だけでなく、微生物、糞尿まで。歴史的に病気の治療や健康のために様々な物質が利用されてきたことを学び、未来の薬として、さらに新たな原材料が期待されていることを知る。
10 【院内製剤】「病院内の薬局(調剤所)はラボ(研究室)であった」この言葉の裏にある当時の病院薬剤師の製剤技術を知り、また、一人一人に合った薬という考え方を理解する。
11 【薬害とその教訓】過去に起こった薬害について、なぜ起こったのか、どういうことが起こったのかについて理解する。
12 【薬害とその教訓】過去に起こった薬害によって社会にもたらした変化を理解する。
13 【パンデミック】Covid-19パンデミックで起こった事象を社会学的視点で整理し、未来に向けて予防と対策の点で考察する。
14 【まとめと振り返り】これまでの学習内容を振り返り、受講者自身にどのような発見があったか、これから薬とどう向き合っていきたいかを時間内にレポートとしてまとめる。
15 下記「遠隔授業プラス」欄を参照のこと
※本学Webサイト掲載「シラバス」欄を参照のこと。
教科書
参考書
日本薬史学会編『薬学史入門』薬事日報社,2022
イヴァン・プロアール監修 日仏薬学会/日本薬史学会訳『薬の歴史 くすり 軟膏 毒物』薬事日報社,2017
三宅康夫『日本製剤技術史 20世紀の製剤技術』じほう,2001
出願開始
出願終了
承認結果公開日