テーマ

G.自然・環境を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

聴講生

科目コード

G213

科目名

染色科学

開講大学名

京都工芸繊維大学

学内科目コード

学内科目名

染色科学

連絡先

学務課学部教務係
TEL:075-724-7719

担当教員

安永 秀計

開講期間

2024年04月08日(月)〜2024年07月29日(月)
5講時 16時10分〜17時40分(毎週 木曜日)
「その他特記事項」も併せてご確認ください。

開講曜日・講時

木・5

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

9,200円

対象年次

3年次 下履修可

授業定員

60

単位互換定員

8

京カレッジ定員

7

会場

科目開講校キャンパス

試験・評価方法

 講義後の課題への解答内容を採点・合計して成績評価する。さらに、出席状況を踏まえ、講義中に出す課題への解答や配布した用紙への解答の内容を採点に加える。さらに、講義の理解度と取り組み姿勢を加点する。
 以上の採点を総合して(配点割合:100 %)成績評価する。
★学期末試験は課さない。

※京カレッジ生(聴講生)への単位認定及び成績評価は行いません。

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

なし

その他特記事項

講義の実施教室及び授業日の振替え、大学行事に伴う休講については「京都工芸繊維大学 学生情報ポータル」のお知らせ欄をご覧ください。(3月下旬掲示予定)
https://www.gakumu.kit.ac.jp/ead/ead_portal/
新型コロナウイルス感染症の状況や教育効果を踏まえて、オンライン授業へ変更となる可能性がありますので、予めご了承の上、出願をお願いします。

★物理・化学の基礎内容を理解しておく必要がある。
★講義では数式を使うので、数列・微分・積分・ベクトル・幾何等の内容を理解しておく必要がある。
★教科書は用いないので、ノートをきちんと取ること。ノートはこの講義専用に冊子体のものを準備すること。ルーズリーフや紙切れに書くことはいけない。ノートを忘れた場合は講義前に購買しておくこと。PCやタブレットをノートとして利用してもよい。ただし、その場合はバックアップデータを保存しておくこと。
☆1回の講義後、配布資料や参考書等を利用して講義内容に関して復習を3時間以上行なうこと。特に専門的な用語や概念が理解できるまで学習すること。
★状況によっては、リモート講義に移行することがあるので、留意すること。その場合は受講の仕方について適宜指示する。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【講義概要】 我々が日々使っている用具・衣類・住居・運送機械・電子機器・寝具や化粧品・食品など、人によって作られた身の回りのあらゆるものに「色」が着いている。特に繊維製品はおもに染色によって着色されている。ところが、これほど身近な染色に関して、その科学・技術を理解している人は極めて少ない。実際、君達が学ばなければ、染色科学者はこの地球上から絶滅するだろう。
 本授業科目では、染色の科学の基礎を講義する。まず、色とは何かを科学的に考察する。次に、色を定量評価する方法とその方法を用いた調色(カラーマッチング)を解説する。さらに、染料と染色を化学的・物理的観点から講述する。
 また、染毛についても科学的・入門的内容を講義する。
 そして、講義を通して、染色への理解を深めることを目的とする。
 なお、本講義では染色の実務的な内容は扱わない。

【到達目標】 
1.色とは何かを理解する。
2.光と色を物理的・化学的に理解する。
3.色を定量評価する方法を理解する。
4.調色(色合わせ)法を会得する。
5.染色に関する物理化学的内容を理解する。
6.染料の性質・特徴・適応繊維・染色法などを理解する。
7.色彩工学の応用の一つとして、染毛を科学的に理解する。

講義スケジュール

第01回 講義概要・色の本質・色とは何か。色が現れる機構。色と光と観測者。波とは。波動としての光。フォトンとは。粒子としての光。
第02回 光の性質(反射・屈折・分散)。光の性質(散乱・回折・干渉)。スペクトルと光の色。光源色と物体色。色素と構造色。
第03回 何故ものが見えるか?視覚について。眼球の構造。網膜内の色素。色覚の情報伝達。神経伝達系。色を知覚する機構。脳の話。色の認識。色彩心理の基礎。色彩に関する錯覚。錯視画像やだまし絵の実例。
第04回 ジョン=ドルトン・アイザック=ニュートン・トーマス=ヤング・ヘルマン=ヘルムホルツ。三原色説。ジェームズ=クラーク=マクスウェル・J.ギルド・W.D.ライト。
RGBとXYZ。アルバート=ヘンリー=マンセル。色を表すパラメーター。色相・明度・彩度。マンセル表色系・マンセル色立体・色彩の表現法と特徴。
第05回  色の定量法の基礎。XYZ三刺激値。測色法。等色関数。CIExy色度。
第06回 CIE L*a*b*表色系。XYZ三刺激値からの表色パラメーターへの変換と計算方法。色立体。RGBとL*a*b*。測色法。測色装置。
第07回 色差計算法。アイソメリズムとメタメリズム。三原色。混色理論。加法混色と減法混色。分光反射スペクトル。クベルカ‐ムンクの理論。K/S。
第08回 色合わせ(colour matching)の考え方。染料混合による色合わせ。CCM。
第09回  繊維の分類:天然繊維・化学繊維(再生・半合成・合成繊維)。各繊維の化学構造と特性。繊維と染料の関係。
第10回 染色と染料とは何か。染色の意義。染色の歴史。
天然染料。合成染料。モーブについて。
第11回  染着機構。染色速度論。染料‐繊維間相互作用。
染色平衡論。吸着等温曲線。染色の物理化学。標準親和力とエントロピ-。繊維中の染料拡散と吸着に対する温度の効果。
第12回 先染めと後染め。浸染・捺染・抜染。工芸染色と工業染色。工芸染色技法。染色機械。
第13回 染料の化学構造(直接染料・酸性染料・塩基性染料・媒染染料・酸性媒染染料・反応染料・建染染料・硫化染料・ナフトール染料・分散染料・酸化染料)と染色方法。
第14回  染毛の基礎。染毛の歴史と文化。ヒトの毛髪の構造。メラニン色素。染毛剤と染毛料。染料の分類。染色方法と染色機構。
第15回 染毛が人体に与える影響。安全な染毛を目指す研究の紹介。

教科書

講義において復習に役立つ資料をKIT Moodle Systemを利用して配布する。

参考書

参考書:
①新版カラーリング技術,実教出版
②解説染料化学, 色染社
③染色の物理化学, 丸善
④毛髪の科学, フレングランスジャーナル社

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2024-04-12 05:00:00