テーマ

I.国際関係を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生

科目コード

I303

科目名

中国経済論B

開講大学名

龍谷大学

学内科目コード

学内科目名

中国経済論Bー成長と構造変化の内的論理

連絡先

教学部
TEL:075-645-7891
FAX:075-643-5021

担当教員

大原 盛樹

開講期間

2025年9月30日(火)〜2026年1月13日(火)
2講時11時00分〜12時30分(毎週 火曜日)
※毎週火曜日
12月30日(火)は冬期休業中のため休講です

開講曜日・講時

火・2

単位数

2

開講期

後期・秋学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

30,000円(単位互換履修生は不要)

対象年次

3年次以上

授業定員

単位互換定員

20

京カレッジ定員

20

会場

深草学舎

試験・評価方法

授業点:50%(毎回その日の「といかけ」に対する答えを提出していただきます) 期末テスト:50%

超過時の選考方法

別途負担費用

その他特記事項

【会場】
龍谷大学深草学舎
第1回目の教室については別途「お知らせ」欄に記載します。

【注意事項】
教室定員を超える申し込みがあった場合、オンライン授業または抽選を実施する可能性があります。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

 中国の経済成長の速度は世界史的に見ても急激で、その成長の仕方は、国家のあり方や社会との関わりにおいても、長らく諸外国から「異形」と見なされて来た。しかしその影響力が増大するとともに、その成長の仕方はノーマルな経路からの逸脱ではなく、むしろ従来とは異なるモデルと価値観を中国以外の諸国に提供していると自称されるようになった。格差と競争を成長のエネルギーに変えるのに適した中国の経済システムは、構造的にスローダウンする時期に入り、この15年の間、人々の福祉の要求と社会の安定を満たすものへの転換が進められてきた。ただし、その新しい経済システムの姿は未だ不明確であり、共産党の政治的なコントロールが強まる中、変調、不調が見受けられるようにもなっている。
 本講義では、成熟化を目指す超大国で形成されようとしている新しい経済基盤の姿を、過去の経済的遺産と成長優先の経済システムのあり方についても目配りしながら、展望することを目指す。基本的な経済成長の分析枠組みを基礎に、農業国としての貧困時代から産業化による富裕化への道のりを回顧しつつ、企業の経済学、産業組織論、そして経営学的枠組みも交えて、彼らの現代的な経済発展のあり方を検討して行く。ドキュメンタリー等の映像をできるだけ交えながら、受講者が具体的なイメージを持てるように進めたい。

講義スケジュール

第01回 イントロダクション:現代中国経済の見方
第02回 国家形成と政治経済の変動:党国家資本主義の形成
第03回 国家の社会管理体制と人々の政府への信頼
第04回 GDPと成長要因1:急速成長の分析枠組み
第05回 GDPと成長要因2:生産性とTFPの計測
第06回 建国前の経済的遺産
第07回 近代の産業発展の萌芽と停滞:シルク産業の事例
第08回 中華人民共和国の建国:計画経済と工業化
第09回 急進主義と破綻:大躍進の事例
第10回 人口動態:人口抑制から高齢化へ
第11回 改革開放:先富論と二つの軌道
第12回 格差の拡大と縮小
第13回 財政制度:中央と地方の再分配体制
第14回 社会福祉:公的医療保健制度の構築
第15回 都市と農村:分断と融合

教科書

適宜、授業で参考文献を紹介する。

参考書

Moriki Ohara, M.Vijayabaskar, and Hong Lin ed., 2011, Industrial Dynamics in China and India: Firms, Clusters, and Different Growth Paths, Palgrave Macmillan

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2025-04-11 05:00:00