テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
担当教員
開講期間
2025年4月8日(火)〜2025年7月29日(火)
5講時 16時10分〜17時40分(毎週火曜日)
※休講 2025年4月29日(火・祝)、2025年5月6日(火・祝)
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
67,600円(入学考査料9,800円、入学料28,200円、授業料29,600円)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
3つの小テスト(90%)、コメントフォーム(10%)
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
テーマ「社会病理学理論と犯罪・非行」
本科目は講義であり、社会病理学の中心的な論題である犯罪・非行の学説を、非行少年の成育過程や犯罪・非行に関する言説とともに紹介する。まず、戦後における少年非行の統計を確認し、その数値や内容の変化を概観する。次に、典型的な非行の経路を検討し、それが複数の社会的排除の影響を受けていることを確認する。それをふまえ、社会病理学が逸脱行動論として展開した犯罪・非行に関する諸理論を多様な事例とともに紹介する。本講義を通して、受講生には現代の非行の概況だけでなく、社会病理学の基礎的な考え方と理論を理解してもらいたい。また、自ら犯罪・非行について検討する際の参考にしてもらいたい。
講義スケジュール
1.ガイダンス:授業の計画と概要
2.少年非行統計の基礎:戦後少年非行4つの波
3.少年非行を促すリスク要因
4.典型的な非行の経路
5.小テスト①、「遊び型」非行と漂流・中和の技術理論
6.社会的絆論と分化的接触理論
7.非行的下位文化論
8.リスク要因論と犯罪に関する定義の変化
9.二次的逸脱と社会解体論
10.アノミー論①:欲望の無限拡大
11.アノミー論②:目標と手段の乖離
12.小テスト②、逸脱行動論の転回
13.ラベリング論と社会問題の自然史
14. 環境犯罪学と批判犯罪学
15.小テスト③、4つの包括理論と社会の変化
授業計画については受講人数や進捗状況などにより一部変更になることがある。
授業外学習(予習・復習)等
本講義の目的のひとつは、犯罪・非行に関する社会学的な理論の理解にある。そこで、犯罪・非行の社会学の古典理論がそれぞれどのような論理構成で対象を捉えるのか、また多数の理論をまとめる枠組みの有無やそれらの利点と欠点について復習してもらいたい。
もうひとつの目的は、理論の現代的応用にある。授業のなかでも文献を参照しながら犯罪・非行の現実を把握するが、授業外においても受講生は犯罪・非行をはじめとする社会病理に関連するルポルタージュやエスノグラフィーなどを積極的に読解してもらいたい。また、そうした具体的な事例と授業で紹介する理論との整合性を検討してほしい。
以上の学習の補助作業として、授業内ではグループワークなどを実施して、知識の定着と具体的な事例への応用について考えてもらう。それをもとに、授業外学習に取り組んでもらいたい。
教科書
参考書
参考書は、宝月誠, 2004, 『逸脱とコントロールの社会学――社会病理学を超えて』有斐閣および高原正興著, 2011,『非行と社会病理学理論』三学出版、岡邊健 編『犯罪・非行の社会学 ―常識をとらえなおす視座 補訂版』2020。
他の参考書は授業中に適宜紹介する。
出願開始
出願終了
承認結果公開日