テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
政策学部・総合政策科学研究科事務室
TEL:075-251-3107
FAX:075-251-3108
担当教員
開講期間
2024年9月24日(火)〜2025年1月21日(火)
4講時 14時55分〜16時25分(毎週火曜日)
※休講 2024年11月26日(火)
※休講 2024年12月24日(火)
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
・中間レポート 30% 課題の趣旨を理解しているか。
・期末レポート 70% 授業の内容を理解し,かつ自分で調べたり考えたりしたことを付加できているか。
中間レポートでは,政策過程分析を実際に行ってもらう課題を出す予定である。
期末レポートは,授業の内容を理解し,かつ自分の頭で思考しているかどうかを確認する課題を出す予定である。
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
講義についての質問は,授業後教室で受け付ける。その他,問い合わせがあるときは,大学のメールアドレス(nkazama@mail.doshisha.ac.jp)にメールを送ること。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
<講義概要>
政策過程とは,社会にとって解決すべき問題を認識し(問題の発見),政策を通じて解決すべき課題を設定し(政策課題の設定),そのための具体的な解決策を検討し(政策形成),合意を図って決定を行い(政策決定),それを実行に移し(政策実施),効果を検証する(政策評価)という連続したプロセスである。ある政策問題をめぐり,どのような主体がどのように政策過程に関わっているのかについての研究は,政治学の中で最も重要な分野となっている。病気の治療にはまず診断が必要なのと同じように,よりよい政策を作り実施するためには,既存の政策がどのように作られ実施されているのかを深く知らなければならない。
本講義では,政策形成や政策決定に関する理論を中心に,政策実施や課題設定について,重要な理論だと思うものをいくつか選んで,できるだけわかりやすく紹介していく。また,政策ネットワーク分析についてもできる限りやさしく説明していく。これらの理論について,ただ講義を受けて理解するのではなく,政策過程を観察するツールとして実践的に使いこなせるようになってもらいたいと考えているので,中間レポートなどで課題を与えて分析作業をしてもらうことになる。
<到達目標>
本講義では,政策過程に関する基本的な研究を紹介していきながら,政治学において重要な地位を占める政策過程分析の大まかな流れをわかりやすく解説し,政策形成論,政策実施論,政策評価論,各政策分野に関する講義を履修するのに必要とされる基本的な知識を身につけることを目的とする。そのうえで,この分野で開発された分析ツールを使って,現実の政策過程を観察し,解決策を考える能力を習得することが最終的な到達目標である。
講義スケジュール
第01回 政策過程研究とは何か? (オンデマンド)
「政策科学」と政策過程研究/政治学による政策過程研究の特徴/政策過程のフェーズ
第02回 政策決定の理論
サイモンの「意思決定論」/アリソンの『決定の本質』
第03回 政策形成の理論
多元主義に基づく政策過程研究/インクリメンタリズム/政策形成過程分析の実際
第04回 政策課題の設定理論
コブとエルダーの「課題構築モデル」/キングダンの「政策の窓モデル」/政策学習とアイディアの政治
第05回 政策実施の理論
トップダウン・アプローチ/ボトムアップ・アプローチ
第06回 政策評価の理論
政策評価の規範的研究/プログラム評価/日本における政策評価の制度化
第07回 政策過程のフェーズの融合
これまでの授業の振り返り
第08回 新制度論
他の学問領域における新制度論/政治学における制度論の復活/国家論と新制度論
第09回 つながりの政策学(1)
政策現場の役に立たない政治学/ヒエラルキーによる問題解決
第10回 つながりの政策学(2)
ネットワークによる問題解決
第11回 政策ネットワーク論
政策コミュニティ論/政策実施理論の政策ネットワーク論/R.A.W.ローズの政策ネットワーク論
第12回 ガバナンスネットワーク論
ネットワークの失敗とメタガバナンス/原子力ムラの研究/国家とネットワーク
第13回 政策過程と民主主義
代議制民主主義と政策過程/ラディカル・デモクラシーと政策過程
第14回 政策過程研究の未来
つながりの政策学の可能性と課題/政策過程をみる眼/理想の政策過程
第15回 全体の振り返り(オンデマンド)
1年次生が主に履修する導入科目なので,できるだけわかりやすく講義をするつもりである。ただし,漫然と授業に参加するだけでは,理解を深めることはできない。毎回レジュメを配布するので,講義内容とあわせてノートを作成しながら,自分なりの考えをまとめていく作業を続けてほしい。
メールで質問を受け付けるので(nkazama@mail.doshisha.ac.jp),わからないところがあったら,積極的に問い合わせてほしい。
教科書
風間規男 『つながりの政策学-政策過程の全体図を描く-』 (日本経済評論社、2024) 2024年3月までに刊行予定。
参考書
・風間 規男編著 『新版 行政学の基礎』 一藝社 2018年出版 ISBN978-4863591776
・秋吉 貴雄 『入門 公共政策学社会問題を解決する「新しい知」』 中公新書 2017年出版 ISBN 978-4-12-102439-8
その他の参考文献は,授業の中で随時紹介していく。
出願開始
出願終了
承認結果公開日