テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
教学部
TEL:075-645-7891
FAX:075-643-5021
担当教員
開講期間
2022年9月30日(金)~2023年01月20日(金)
4講時 15時15分~16時45分(毎週金曜日)
※11月4日(金)は大学行事のため、授業は実施しません。
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
定期試験(80%) 期末試験で評価します。
小テスト(10%) 授業の終わりのステイトメント・ペーパーを中心にします。
レポート(10%) 加点要素として使います。
対面授業を想定していますが、状況によって、リモートなどへの転換も柔軟にしていきたいと思います。【課題】は確実に提出しておいてください。
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
【会場】
龍谷大学深草学舎
第1回目の教室については別途「お知らせ」欄に掲載します。
【講義方法】
① 理論的問題の学習においては、全体を俯瞰する大量観察と個別事例に接近するケース・スタディを活用して、クリアーな解説を心掛ける。
② 統計資料、視覚教材、施設参観、体験談などを活用し、現実的かつ体験的な学習を重視する。
③ 量刑については、具体的な事例を用いて、応用力を高めるための工夫を行なう。
④ 参加型・熟議型の授業にしたいと思っています。
【注意事項】
教室定員を超える申し込みがあった場合、オンライン授業または抽選を実施する可能性があります。
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
【講義概要】
刑事政策学・犯罪学は、新たな局面を迎えています。19世紀、犯罪学や刑事政策が登場した頃の「犯罪人」のイメージは粗暴で、野蛮な人たちでした。ところが、21世紀に入り、「犯罪者」はわたしたちと同じ普通の人たち、むしろ、普段は気の弱い、社会的にも孤立した人たちになっています。
「犯罪」も、街中で起こる「ストリート・クライム(街路犯罪)」が減少し、「インターネットを離党した犯罪」が増えています。犯罪認知件数も、刑務所人口も減っています。
それに拍車を掛けたのが新型コロナウイルス流行の「巣ごもり」生活。「ステイホーム・クライム(お家の犯罪)」や「拡大自殺(自暴自棄になった人たちの他人を巻き込む自傷行動)」など、これまでの犯罪対策が機能しない状況があります。
さて、そこで、これまでの刑事政策の来し方を見返し、いまを社会の中で位置付け、少し先の刑事政策の未来予想図を一緒に考えてみましょう。
講義は、下記のような手順で進めます。
① 刑事政策の定義や基本原理を理解する。
② 刑事政策の基本問題についての理解を深める。
③ 施設内および社会内の処遇の制度と実情を認識し、説得力ある政策を考える。
④ 少年非行、薬物依存、触法精神障害、犯罪被害者など、身近な犯罪問題を認識し、具体的対策を考える。
【到達目標】
刑事司法全体を俯瞰し、理論的かつ批判的に分析する能力を身につけて欲しいと思います。到達目標は次のようになります。
① 犯罪と刑罰に関する基本原理を理解し、刑事司法の基本的枠組みを理解する。
② 犯罪や非行現象の科学的に分析・理解するための原理や法則を修得する。
③ 刑罰論の諸問題についての理解を深め、具体的な設例を通じて、実践的な知識を身につける。
④ 施設内および社会内の処遇の制度と現状を知り、説得力ある議論を展開する能力を身につける。
⑤ 少年非行、薬物依存、触法精神障害などに関する理解を深める。
講義スケジュール
第1回 刑事政策とは何か?
第2回 犯罪者・非行少年の処遇
第3回 刑事制裁の意義と内容
第4回 犯罪の原因(1)犯罪学の歴史
第5回 犯罪の原因(2)犯罪社会学の展開
第6回 日本の犯罪~犯罪は増えてる?それとも、減ってる?~
第7回 自由刑をめぐる諸問題
第8回 施設内処遇をめぐる諸問題について検討する。
第9回 社会内処遇をめぐる諸問題について検討する。
第10回 財産刑をめぐる諸問題
第11回 少年非行と処遇
第12回 薬物依存と社会復帰
第13回 精神障害者の法的支援
第14回 犯罪の被害者
第15回 まとめ
教科書
【テキスト】
教科書は、特定しませんが、参考文献には是非目を通しておいてください。犯罪白書は購入しなくてもいいですが、法務省のサイトにアクセスして、最新のものを使いこなすようにしてください。
参考書
石塚伸一 編著『新時代の犯罪学〜共生の時代における合理的刑事政策を求めて〜』 (日本評論社、2020年)
石塚伸一 編著『刑事政策のパラダイム転換』(現代人文社、1996年)
石塚伸一ほか編著『大麻使用は犯罪か?』(現代人文社、2022年)
このほか、テーマごとに参考文献を指示します。
出願開始
出願終了
承認結果公開日