テーマ

E.教育・人生観を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生

科目コード

E303

科目名

現代世界の思想と宗教

開講大学名

平安女学院大学

学内科目コード

241023a

学内科目名

現代世界の思想と宗教

連絡先

京都キャンパス教務チーム
TEL:075-414-8160
FAX:075-414-1150

担当教員

高橋 義人

開講期間

2026年10月05日(月)〜2027年01月25日(月)
4講時 14時50分~16時20分(毎週月曜日)
※ 講義休止期間2026年12月26日(土)~2027年01月04日(月)
※ 2026/10/12(月・祝) 講義あり
※ 2026/11/23(月・祝) 講義あり
※ 2027/01/22(金)月曜日授業代替日 講義あり

開講曜日・講時

月・4

単位数

2

開講期

後期・秋学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

40,000円(登録料10,000円別途必要)

対象年次

1年次以上

授業定員

70

単位互換定員

15

京カレッジ定員

10

会場

京都キャンパス

試験・評価方法

平常点は授業参加度30%
期末試験70% 合計100%

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

女子のみ受講可

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【講義概要】
 今年度は日欧の宗教的習俗やその背後にある日本の思想を比較思想・比較宗教的に考察する。
【到達目標】
 今日、クリスマスは西洋社会の宗教的行事で、正月は日本の宗教的行事になっている。だがこの両者は、もとは冬至の後で太陽の再生誕を祝う似た行事だった。ハロウィン、聖マーティン祭、聖ニコラウス祭(サンタクロースの前史)、カーニバルなども西洋世界独特の宗教的行事と思われているが、それらは元をただせば、日本の「なまはげ」や「節分」と共通項の多い行事である。両者はどういう点で共通し、どういう点で異なるか、魔女狩りは両者の共通性を認めようとしなかったために起きたのではないか、考察する。

講義スケジュール

第1回 原始キリスト教(1) 日本の神仏習合と欧米のキリスト教社会 
 日本の神仏習合は基盤宗教であり、キリスト教やイスラム教やユダヤ教は創唱(啓示)宗教であることを理解する。
第2回 原始キリスト教(2) イエス・キリストは人か神か
 イエスも人であると主張したアリウス派が異端として排除され、キリスト教の三位一体説が確立されていく過程を考察する。
第3回 原始キリスト教(3)ペラギウス派とアウグスティヌス
 人は生れながらに原罪を背負っているという原罪説がテルトゥリアヌス、アウグスティヌスによって広められ、原罪説を否定したペラギウス派が異端として排除されていく過程を考察する。
第4回 魔女狩り(1)魔女狩りとベナンダンティ
 16・17世紀の北イタリアに見いだされた農耕儀礼が次第に「魔女化」されていった過程を考察する。
第5回 魔女狩り(2)魔女狩りと近代
 中世ヨーロッパは古代ゲルマン信仰に対して比較的寛大だった。近代になって、非キリスト教的なものが魔女化されていった過程を考察する。
第6回 魔女狩り(3)アーサー・ミラー『るつぼ』とアメリカの魔女狩り
 セイレムで18世紀に実際に起きた魔女狩りを題材に、アーサー・ミラーは『るつぼ』において20世紀後半にアメリカで猛威をふるった赤狩りを間接的に批判した。魔女狩りは形を変えながら繰り返されることを考察する。
第7回 聖ニコラウス祭(1)オーディンから聖ニコラウスへ
 サンタクロースの原形をなす聖ニコラウス祭は、じつは古代ゲルマンのオーディン祭を糊塗するためにつくられた人工的な祭だった。聖ニコラウス祭にオーディン祭の面影がどれほど残っているか、考察する。
第8回 聖ニコラウス祭(2)クランプスとシャープ
 聖ニコラウス祭の真の主役はクランプス(動物の化身)とシャープ(植物の化身)である。村人たちが動植物の霊力を借りて冬を追い出し、夏を招き、豊作をもたらそうとしたことを考察する。
第9回 聖ニコラウス祭(3)聖ニコラウス祭となまはげ
 聖ニコラウス祭で村人たちが怪異な動植物に変身する風習は、日本の「なまはげ」に似ている。両者はじつは豊饒祈願の農耕儀礼であること、日本にはヨーロッパの古形が残っていることを考察する。
第10回 聖ニコラウス祭(4)聖ニコラウスからサンタクロースへ
 聖ニコラウス祭の風習をオランダ人から聞いたアメリカ人は、これをサンタクロースの行事として国中に広めた。サンタクロースの風習が世界中に広まった背景には死者との交信があることを考察する。
第11回 聖ニコラウス祭(5)聖ニコラウスとシンデレラ
 昔話「シンデレラ」には継母型と嫌な結婚型の2型がある。後者において女主人公は動植物に変装して城を脱出し、最後には王子と結ばれる。この話がじつは聖ニコラウス祭と同一の精神にもとづくことを考察する。
第12回 明治日本の近代化政策(1)神仏分離令と廃仏毀釈
 西洋では衰退した自然崇拝が神仏習合の日本では長いこと保たれた。だがこの伝統が明治時代では神仏分離令と廃仏毀釈によって危機にさらされた。日本の近代化政策の汚点を考察する。
第13回 明治日本の近代化政策(2)文明か文化か 永井荷風の近代批判
 日本が欧米の植民地にならないために、文明開化は明治時代の日本において不可避だった。だが、文明開化の掛け声の下に文化や学問の軽視が進んだ。永井荷風の日本近代化批判を考察する。
第14回 明治日本の近代化政策(3)創唱(啓示)宗教と自然宗教
 自然宗教の国である日本とは異なり、欧米はキリスト教とそのイデオロギー化によって政治的支配を強めた。それにならって国家神道というイデオロギーを樹立しようとした近代日本の歩みを考察する。
第15回 明治日本の近代化政策(4)国家神道と「空っぽの日本」
 第二次大戦後、国家神道は廃止されたものの、日本人の心はすでに空っぽになっていた。そんな日本人の心のなかに、いかにしてオウム真理教、統一教会等の危険なカルト宗教が入り込んだか、考察する。

教科書

なし

参考書

【参考図書】
『魔女とヨーロッパ』 高橋義人 岩波書店
『グリム童話の世界』 高橋義人 岩波新書
『グノーシス 異端と近代』 大貫隆・高橋義人他 岩波書店

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2026-04-10 05:00:00