テーマ

H.現代社会を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生

科目コード

H121

科目名

財政学

開講大学名

龍谷大学

学内科目コード

H126

学内科目名

財政学

連絡先

教学部
TEL:075-645-7891
FAX:075-643-5021

担当教員

只友 景士

開講期間

2022年04月12日(火)~2022年07月26日(火)
2講時 11時00分~12時30分(毎週火曜日)

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形式

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

30,000円(単位互換履修生は不要)

対象年次

2年次以上

授業定員

単位互換定員

50

京カレッジ定員

10

会場

試験・評価方法

平常点(10%) :授業への参加状況、学びへの積極性を総合的に評価します。
小テスト(20%):財政学の基礎知識を習得していること、財政制度についての知識の習得していることを小テストの評価基準とします。
定期試験(70%):到達目標で示していることを評価基準とします。
講義期間中にmanabaを使った小テストを課しますが、小テストの素点合計(約100点を予定)を小テストの20点に圧縮換算します。授業出席状況が少ないと判断される場合、manabaへのアクセスが少ない場合、定められた期間内での小テストへの取り組みが3分の2を切る場合は、期末テストの採点を受けられません。

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

【会場】
龍谷大学深草学舎
第1回目の教室については別途「お知らせ」欄に掲載します。

【授業時間外における予・復習等の指示】
講義に際しては、予習・復習箇所を適宜指示します。また、ケース・スタディの事例などを事前に配付しますので、事前に配付された資料は必ず読んで講義に臨んでください。manaba courseを活用して、練習問題にチャレンジしてもらったり、予習復習の資料を提供したりします。

【履修上の注意・担当者からの一言】
〇受講登録者数により、講義形式が「対面授業」から「オンライン授業」に変更になる可能性があります。
〇講義中は、ノートを必ずとりましょう。ノートは、「コーネルメソッドノート」を推奨します。ノートの取り方など講義中に適宜指示します。講義中の私語は厳禁ですが、講義中の議論には積極的に参加してください。

【オフィスアワー・教員との連絡方法】
オフィスアワーは、金曜日3講時(13時15分から14時45分)。オンラインで行います。https://meet.google.com/hpa-zrdo-yzp
予約は不要ですが、面談の調整のために、tadatomo@policy.ryukoku.ac.jpにあらかじめメールをしてください。

【注意事項】
教室定員を超える申し込みがあった場合、オンライン授業または抽選を実施する可能性があります。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【講義概要】
 現在ほど国家財政の役割が重要なときはない。その理由は言うまでもなく、コロナ禍である。新型コロナウイルス感染症の拡大により、大きく世界と日本は傷ついている。この大きく傷ついた世界と日本を再生する政策を考える上で、公共部門(国家財政や地方財政)の果たすべき役割は極めて大きくなっている。そのような今こそ、財政学を学ぶ意義は大きい。本講義では、ウイズ/アフターコロナの時代における「市民の学問」「経世家の学問」としての財政学を講義する。財政学を学び、この傷ついた世界の再生の公共政策を考える基礎力を身につけてもらいたい。
  我が国の現状を見てみよう。安倍政権・管政権、その後に続く岸田政権では、財政再建は先送りされ、「放漫財政」ともいえる状態にあり、日本財政は持続可能性を失ってしまっている。コロナ対策が必要だとはいえ、コロナ対策をどのように進めるのか?「対策」とは何であるのかを考えねばならない。パンデミックで負荷のかかっている医療部門にどうてこ入れするのか?保健衛生部門を強化する方策はどうしたらよいのか?感染拡大を封じ込める政策、コロナ禍でダメージを受けた産業部門をどのように立て直すのかなど、コロナをめぐる公共政策は多岐にわたっている。それは、既に進行していた「少子化・高齢化が進み、産業は競争力を失い、衰退の危機にある日本」の現状に追い打ちをかけるがごとくの危機である。この日本を衰退から再生させ、日本財政を再建する処方箋はあるのだろうか。本講義では、アベノミクスと呼ばれる安倍政権下で展開された経済政策を批判的に検証し、反緊縮の財政政策の立場から日本再生と財政再建の道筋を論じる。反緊縮財政の立場をとるが、MMT(現代貨幣理論)のいう「通貨発行権を持つ政府は財政破綻しないので、国債をいくら発行してもよい」といった立場はとらない。
 パンチの効いた強力な政策の背後に必ず財政の存在がある。国や地方自治体が展開する様々な政策は、国や地方自治体の財政の裏付けがある。あらゆる政策は、財政現象の一形態であると言っても過言ではない。財政学とは、国や地方自治体などの公共部門の経済活動(財政現象)を対象とした学問である。財政学の方法論は、経済学、政治学、社会学などの研究成果を摂取しながら発展してきた。そのため、財政学は、総合的社会科学を目指して発展してきた学問であるとも言える。
 現代国家の財政は、租税を強制的に徴収する一方で、様々な公共財を供給している。そうした財政活動により、私たちのくらしや社会の存立の基盤は支えられており、その動向は私たちの暮らしや社会に大きな影響を与えている。本講義では、現代の公共政策を考える上で、必須の素養である財政学的考え方を修得することを目標にする。本講義では、現代財政問題への入門的な解説から始め、公共財の理論、租税論、公債論、予算論、財政思想史など財政学の基礎を講義する。また、民主主義社会における財政とシチズンシップについても考えてゆく。

【到達目標】
・なぜ政府が存在しているのかを説明することができる。
・現在のように社会が危機に直面している今、そして、これからのウイズ/アフター・コロナ時代の社会の再生のために、財政(公共部門)の果たす役割について、説明することができる。
・現代の公共政策を分析するために、不可欠な財政学の基礎理論を修得することができる。
・現代日本の財政制度や財政政策を具体例とし、現代日本の財政制度と財政政策への理解を深めることができる。
・公共政策を分析する力を習得して、「日本財政の持続可能性」「アベノミクスの財政上の問題点」について説明することができる。
・MMT(現代貨幣理論)の財政論と反緊縮の財政政策論について説明することができる。

【講義方法】
〇受講登録者数により、講義形式が「対面授業」から「オンライン授業」に変更になる可能性があります。
・指定テキストに準拠しながら、配付資料によるケース・スタディも交えながら講義を進めます。
・2022年度は、対面での授業を行います。但し、コロナウイルス感染症の感染状況等から大学の危機管理指針に従いますので、講義方法などが期中で変更される場合もあります。

講義スケジュール

第01回:財政学への招待~政府の存在根拠を考える~ 市場の失敗、共同体の失敗、予算、国家財政と地方財政、財政現象、租税国家、財政の三機能、国民負担率、公共財
第02回:現代財政と財政学の方法論 ドイツ正統派財政学、ケインズ理論、公共選択論、リベラリズム
第03回:予算と財政民主主義 予算原則、予算制度、財政民主主義、日本国憲法
第04回:経費論 生産的経費、不生産的経費、経費膨張の法則、転位効果
第05回:公共投資論 公共投資、社会資本整備、地域開発と公共投資、公共事業の公共性、社会的共通資本
第06回:租税論(1) 租税の根拠、租税原則、租税の公平、租税の転嫁と帰着
第07回:租税論(2) 所得税、法人税、消費税、税制改革、所得税のフラット化
第08回:公債論 公債負担論、公債管理政策
第09回:社会保障(1)医療保険財政 社会保険、国民健康保険、国民皆保険
第10回:社会保障(2)年金財政 国民皆年金
第11回:公企業と民営化 公企業、公企業の料金理論、民営化
第12回:日本財政論
第13回:変動為替相場制と財政金融政策 マンデル=フレミング・モデル、中央銀行の独立性と民主主義
第14回:環境問題と財政 環境税、グリーン予算
第15回:シチズンシップと財政学 市民参加予算、財政民主主義、ユーザーデモクラシー、熟議、共通善、リベラリズム、コミュニタリアン

教科書

テキスト 池上岳彦編著 『現代財政を学ぶ』(有斐閣)
必ず購入してください。

参考書

神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波書店)
スティグリッツ『スティグリッツ公共経済学(上)』(東洋経済新報社)
スティグリッツ『スティグリッツ公共経済学(下)』(東洋経済新報社)
伊東光晴『アベノミクス批判 四本の矢を折る』(岩波書店)
志賀櫻『タックス・ヘブン-逃げていく税金』(岩波書店)
小野善康『成熟社会の経済学』(岩波書店)
井手英策『日本財政 転換の指針』(岩波書店)
諸富徹『私たちはなぜ税金を納めるのか-租税の経済思想史-』(新潮社)
宇波弘貴 編著『図説 日本の財政(平成29年度版)』(東洋経済新報社)
金子勝『平成経済 衰退の本質』(岩波書店)
熊倉正修『日本のマクロ経済政策 未熟な民主主義の帰結』(岩波書店)
服部茂幸『偽りの経済政策 格差と停滞のアベノミクス』(岩波書店)
宮崎義一・伊東光晴 責任編集『世界の名著 ケインズ ハロッド』(中央公論社)
『世界の名著 ケインズ ハロッド』に収録されているケインズ著「戦費調達論」は、現代の危機を乗り切る上で、どのような財政改革が必要なのかを考える上で大いに示唆深い論文です。
その他、講義中に適宜指示します。

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2022-04-15 05:00:00