テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
京都キャンパス教務チーム
TEL:075-414-8160
FAX:075-414-1150
担当教員
開講期間
2025年10月06日(月)〜2026年01月26日(月)
4講時 14時50分~16時20分(毎週月曜日)
※ 講義休止期間2025年12月27日(土)~2026年01月04日(日)
※ 2025/10/13(月・祝) 講義あり
※ 2025/11/03(月・祝) 講義あり
※ 2025/11/24(月・祝) 講義あり
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
平常点は授業参加度30%
期末レポート試験70% 合計100%
本やネットを丸写ししたレポートは認めない。
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
【講義概要】
現代の世界を理解する上で、日本を含む地球上の各地域社会と、その社会が歩んだ歴史に根ざした思想や哲学、宗教について内容を理解し、基礎的な知識を身につける。特に西欧やアジアにおいて発展した世界宗教、世界諸地域で展開した信仰、また日本や中国、ヨーロッパにおける哲学思想について概説し、それらが現代世界においてどのようや役割を果たしているのかを考えられる知見を身につけることを目指す。
今年度は欧米のキリスト教社会と日本の神仏習合社会と比較考察する。
1.イエスは神か人か。初期キリスト教の教義論争と異端審問
2.古代ゲルマン信仰を弾圧したキリスト教。ベナンダンティ。魔女狩り
3.聖ニコラウス祭の主役クランプス、日本のなまはげや節分祭のなかにヨーロッパの古形を見る
4.サンタクロースはなぜ愛されるか。死者からのプレゼント
5.シンデレラ物語のなかに見る古代ゲルマン信仰
6.日本の神仏習合とヨーロッパのキリスト教の比較
7.明治日本の神仏分離。神仏分離令、国家神道創出を経て第二次大戦へと突き進んでいった近代日本。空っぽになってしまった戦後日本、オウム真理教と統一教会の背景
【到達目標】
日本人の多くは、正月には神社に初詣に行き、結婚式は神社や教会で挙げ、葬式は寺院で行う。しかし特定の宗教に偏したのが、戦前の国家神道、平成のオウム真理教、令和の旧統一教会であり、それは多大の不幸をもたらした。人間は宗教なしに生きることはできず、宗教心をもつことは必要である。そういう考えの下に、戦後のドイツの小学校では週に2回、「宗教」の時間が設けられている。ドイツ政府はそのような授業を通して、どのような宗教が普通であり、どのような宗教が普通ではないのか、判断する力を国民につけさせ、二度とナチズムのような蛮行を認めることがないように努めている。この授業でも、みなさんに宗教心の重要性を知ってもらい、どのような宗教が危険か、見分ける力をつけてもらいたいと願っている。
講義スケジュール
第1回 原始キリスト教(1) 日本の神仏習合と欧米のキリスト教社会
第2回 原始キリスト教(2) イエス・キリストは人か神か
第3回 原始キリスト教(3)ペラギウス派とアウグスティヌス
第4回 魔女狩り(1)魔女狩りとベナンダンティ
第5回 魔女狩り(2)魔女狩りと近代
第6回 魔女狩り(3)アーサー・ミラー『るつぼ』とアメリカの魔女狩り
第7回 聖ニコラウス祭(1)オーディンから聖ニコラウスへ
第8回 聖ニコラウス祭(2)クランプスとシャープ
第9回 聖ニコラウス祭(3)聖ニコラウス祭となまはげ
第10回 聖ニコラウス祭(4)聖ニコラウスからサンタクロースへ
第11回 聖ニコラウス祭(5)聖ニコラウスとシンデレラ
第12回 明治日本の近代化政策(1)神仏分離令と廃仏毀釈
第13回 明治日本の近代化政策(2)文明か文化か 永井荷風の近代批判
第14回 明治日本の近代化政策(3)創唱(啓示)宗教と自然宗教
第15回 明治日本の近代化政策(4)国家神道と「空っぽの日本」
教科書
参考書
【参考図書】
『魔女とヨーロッパ』 高橋義人 岩波書店
『グリム童話の世界』 高橋義人 岩波新書
『グノーシス 異端と近代』 大貫隆・高橋義人他 岩波書店
出願開始
出願終了
承認結果公開日