テーマ

B.歴史を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生

科目コード

B201

科目名

西洋美術史1

開講大学名

京都市立芸術大学

学内科目コード

11030230

学内科目名

西洋美術史1(東洋表象)

連絡先

教務学生課 美術教務担当
fineart@kcua.ac.jp

担当教員

深谷 訓子(美術学部 准教授)

開講期間

前期・月曜・1限
2026年4月13日(月)~2026年8月7日(金)の毎週月曜日
1限(9:00~10:30)

※ 授業日は履修許可後に、本学の学務システムから確認してください。

開講曜日・講時

月・1

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

(単位互換履修生は不要)入学料:28,200円 授業料:28,800円

対象年次

1年次以上

授業定員

70

単位互換定員

5

京カレッジ定員

5

会場

科目開講校キャンパス

試験・評価方法

授業への取り組み(受講チェック票の所見):50%、学期末レポート:50%
履修規程に定める「評点」に則り評価します。

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

【履修上の注意】
 授業は原則として対面で行います。一部、資料の提供などにGoogle Classroomの機能を活用します。 

【特記事項】
 西洋美術史概説Ⅱを受講済みであるか、西洋美術史通史の知識がある程度あることが望ましい。
 Google Classroomへは履修登録後にこちらから招待します。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【授業の目的】
 西洋美術のなかで、オリエントやアジアといったヨーロッパにとっての他者を登場させる、あるいは他地域の美術の特徴を取り入れた作品に注目し、時代を追ってその展開を見ていきます。通史ではなく、特定の時代・地域の現象を多角的に深く知ることにより、視覚表現に関わりうる諸要素や、文化を支える諸条件についての理解を深めます。

【到達目標】
 上述の内容の授業を通じ、まずは素材として提供した事項や情報を十分に習得してもらうことを目標とします。また受講者の専攻を問わず、造形芸術作品の特徴を言語化する能力を高めることも目標です。
 そうしたことから、この授業は、ディプロマ・ポリシーに定められた「芸術に関わる幅広い視野と専門的な知識の修得」に繋がるものであると同時に、こうした素材を思考材料とした中間小課題や学期末レポートの作成を通じて、受講者各自に「柔軟な思考力の涵養と独自の発想力を磨くこと」を期待するものです。

【授業概要】
よく知られた18世紀のシノワズリや19世紀のジャポニスム以外にも、西洋美術では、ヨーロッパにとって外部・他者であった「東洋」の表象や、他地域の影響を受けた制作が行われてきました。この授業では、毎回スライドで該当する作例を映写しながら、そのあり方や変遷、時代背景や政治的思惑との関連性について、時代順に概観していきます。

講義スケジュール

第01回 イントロダクション 
西洋美術における東洋表象というグローバルな視点の問題に入る前の導入として、ヨーロッパ美術内での地域間交流の状況を紹介する。そこから、異文化の表象というテーマを扱う際に関わってくる地理的・文化的なステレオタイプについても論を進める。 

第02回 トルコの表象
ヨーロッパにとって、最も身近で強力な他者だったトルコは、西洋美術のなかにもいち早く取り入れられたモチーフだった。また、画家たちのなかには実際にトルコを訪れた者も存在した。こうしたトルコ表象の例を15、16世紀を中心に紹介する。 

第03回 大航海時代以降のヨーロッパと「東洋」  
大航海時代以降、ヨーロッパにとって世界がどう拡がり、如何なる通商のルートが開かれ、どのような物品や情報がもたらされたかを確認する。

第04回 アジアへの布教 イエズス会士が伝えた東洋「日本」のイメージ 
イエズス会の美術を繙き、彼らがアジアの様子を伝えた作品、さらには日本でイエズス会の工房周辺で生み出された作品などを概観する。 

第05回 オランダ17世紀絵画にみる東洋表象(1) 
予備的学習として、オランダの歴史的背景を確認すると同時に、当時のヨーロッパの国際的な情勢、さらにオランダ東インド会社の貿易について基本的な事項を学ぶ。
 
第06回 オランダ17世紀絵画にみる東洋表象(2) 
漆や染織品など、陶磁器以外の工芸品にも話題を広げ、漆を模した技法や黒檀による代用、あるいは絵画に描かれた「小袖」「日本のガウン」などについて、事例を紹介し、異文化からもたらされた物品の魅力とその応用吸収について考える。 

第07回 オランダ17世紀絵画にみる東洋表象(3) 
オランダ東インドの商館員たちがもたらした、日本の情報について、旅行記等を手掛かりに詳細に検討し、視覚情報におけるエキゾチシズム(異国趣味)の働き方について考える材料とする。
 
第08回 オランダ17世紀絵画にみる東洋表象(4) 
グローバル・アート・ヒストリーの進展と搾取的な過去への反省という今日的な問題について、具体的な研究動向や作品などを手掛かりに考察する。 

第09回 ロココ時代のシノワズリ(中国趣味) 
ヨーロッパ各地での陶磁器愛好、さらにヴァトーやブーシェの絵画をはじめ、18世紀フランスでのシノワズリについて概観する。 

第10回 19世紀のオリエンタリズム 
グロ、アングル、ドラクロワなど19世紀に活躍した画家たちの作品にみられるオリエントのモチーフとその扱い方から、中近東に向けられた政治的・文化的な視線のありようについて考える。 

第11回 日本美術趣味の始まり 
いったんの中間総括を挟んだ上で、西洋と日本美術の本格的な出会いと、鎖国期(ペリー来航前まで)の作品の伝播について具体的な状況を確認する。 

第12回 欧米に渡った日本美術 
日本美術のヨーロッパへの移入について、万博や買い付けの本格化という観点から概観し、かつ、それらと近いところで活動していた作家たちについても確認する。 

第13回 ジャポニスム(1) 
日本美術から学ばれた造形原理のうち、構図と素描という2つの要素について、北斎漫画や浮世絵の受容を、アンソール、マネ、リヴィエールらの具体的な作例に即して分析、考察する。 

第14回 ジャポニスム(2) 
日本美術から学ばれた造形原理のうち、色彩と装飾性という2つの要素について、ナビ派の屏風など、具体的な作例を分析しながら考察する。 

第15回 総括 
これまでの事例を振り返り、異文化表象が行われる際に作用している様々な力や関心について再考察する。また今日の日本における異文化表象のあり方や問題点、今後の可能性についても受講者とともに考える。

教科書

使用しません。classroomを通じて資料を配付します。

参考書

稲賀繁美『絵画の東方:オリエンタリズムからジャポニスムへ』(名古屋大学出版会 1999)
幸福輝『17世紀オランダ美術と〈アジア〉』(中央公論美術出版、2018)
ほか、授業中に適宜指示します。

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2026-04-10 05:00:00