テーマ

B.歴史を学ぶ

制度種別

単位互換

受講形態(京カレッジ)

科目コード

B205

科目名

民俗学A

開講大学名

京都先端科学大学

学内科目コード

学内科目名

民俗学A

連絡先

教務センター(京都太秦キャンパス)
TEL:075-406-9148

担当教員

手塚 恵子

開講期間

2025年04月08日(火)~2025年07月22日(火)
2講時 10時40分~12時10分(毎週火曜日)
※2025年04月29日(火・祝)は授業あり
※2025年05月06日(火・祝)は授業なし

開講曜日・講時

火・2

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

対象年次

授業定員

単位互換定員

20

京カレッジ定員

0

会場

京都太秦キャンパス

試験・評価方法

授業時に提出させるコメントによる取り組み状況の評価:40%
期末レポート:60%

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

受講条件・受講のルール・学修上の助言など:授業では伝統的な地域社会に重点をおいて解説するが、それらは決して過去のものではないので、これに関連するローカルニュース等に注意を払うこと。
教室について:
決定次第、連絡します。不明な点があれば連絡先まで問い合わせください。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【講義概要】
民俗学は、過去から現在へと受け継がれてきた人の暮らしを扱う分野である。日常的な暮らしの文化には、さまざまな地域差や時代的な変遷がある。こうした民俗学の知識を得ることは、私たちが歴史を振り返ったり、現在の暮らしの成り立ちを考えたりする際に重要な意義をもっている。この講義では、文化の担い手となってきた社会の特徴、自然環境に応じた生業の多様性、一年をサイクルとして繰り返される農耕儀礼と年中行事、ひとの一生にまつわる人生儀礼について、受講生が幅広い知識を身につけ、過去の暮らしの文化が現在の身近な暮らしとつながっていることを理解できるようになることを目的とする。

【到達目標】
・日本の地域社会の自治的役割を、掟(ルール)やコモンズの観点で具体的に理解するとともに、現在の自治会の由来を過去にさかのぼって説明できるようになる
・農耕儀礼・年中行事について、1年間を単位とする基本的なパターンを理解し、伝統的な習俗が現代社会ではどのように変化しているかを説明できるようになる
・伝統的な地域社会における人の一生(誕生・成長・死)に関する儀礼の具体例をふまえ、伝統的な習俗が現代社会ではどのように変化しているかを説明できるようになる

講義スケジュール

第01回
民俗学の考え方とフィールドワーク
身近な題材を切り口として、民俗学の考え方やフィールドワークの手法を説明する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:シラバスを熟読する。一般社団法人日本民俗学会の公式サイトに掲載されている「民俗学について」の記事を読む
復習:授業中にとったノートを読み返す

第02回
民俗学をつくった人びと
山村の昔話や怪異を扱った『遠野物語』を題材として、柳田国男の民俗学の特徴を解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「遠野物語」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第03回
なぜ地域社会が重要なのか
民俗や文化財の担い手である地域社会の特徴を、「ムラ」をキーワードにして解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「ムラ」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す。受講生自身や家族・知人等が関わっている「町内会(自治会)」について調べる

第04回
地域社会のルール
地域社会の自治的なルール(掟)や、自然資源の管理の仕組み(コモンズ)について解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:第3回の授業中にとったノートで、「ムラ」という用語の意味を確認する
復習:授業中にとったノートを読み返す

第05回
家族と「家」
核家族が広まる以前の地域社会にあった、多様な家族のありかたについて解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「核家族」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す。受講生自身に関わる家族・親族構成を図にしてみる

第06回
里海・里湖の生業と暮らし
海や湖などの自然のめぐみと人のかかわりについて、「漁撈」活動を中心に解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「定置網」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第07回
里山の生業と暮らし
「里山」を舞台に、農村の暮らしをとりまく自然環境との多面的な関わりについて解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「田植え」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第08回
水の神と雨の神ー農耕儀礼(1)
水害、旱魃、虫害、疫病など、暮らしにふりかかる災いに対する儀礼の意味を解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「水神」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第09回
野の神と山の神ー農耕儀礼(2)
伝統的な米づくりを支えた「祈り」のサイクル、予祝から収穫までの農耕儀礼を解説する。
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「予祝儀礼」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第10回
正月の儀礼ー年中行事(1)
正月を中心とする春から夏の年中行事と、現代社会におけるその変遷を解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「正月」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第11回
盆の儀礼ー年中行事(2)
盆を中心とする夏から冬の年中行事と、現代社会におけるその変遷を解説する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「盆」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す。受講生の家族・知人等が体験した「お盆」の行事について調べる

第12回
誕生と成長−人生儀礼(1)
自宅から病院へ、激変を遂げた出産の場を、ベテラン助産師の語りとともに振り返る。
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)予習
予習:「とりあげばあさん」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第13回
死と葬送−人生儀礼(2)
人は死んだらどこへいくのか? 「あの世」とはなにか? 民俗学の知見を紹介する
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「葬送儀礼」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す。受講生自身や家族・知人等が体験した「お葬式」について調べる

第14回
消費生活と民俗学−民俗学と現代社会(1)
デパートやコンビニが生み出した文化、グローバル化のなかの地域性について紹介する。
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:「ひなまつり」という用語について、参考資料の辞典類で調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

第15回
民俗文化財の危機−民俗学と現代社会(2)
過疎化や少子高齢化など、伝統行事が直面している危機的状況を説明する。
・教育方法:講義
・授業外学修(予習・復習)
予習:受講生自身や家族・知人等がすむ地域にある「民俗文化財」について調べる
復習:授業中にとったノートを読み返す

教科書

参考書

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2025-04-11 05:00:00