テーマ

K.京都力養成コース

制度種別

京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

特別受講生

科目コード

K004

科目名

高橋新吉『神社参拝』を巡る旅と創作 2-京都におけるダダイストの足跡を追うー

開講大学名

平安女学院大学

学内科目コード

学内科目名

高橋新吉『神社参拝』を巡る旅と創作 2-京都におけるダダイストの足跡を追うー

連絡先

京都キャンパス 教務チーム
TEL 075-414-8160
FAX 075-414-1150

担当教員

平居 謙

開講期間

2023年05月06日(土)〜2023年12月02日(土)
4〜5講時 14時30分〜17時50分(土曜日)

開講曜日・講時

土・4、土・5

単位数

0

開講期

通年

授業形態

対面授業(プラザ)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

対象年次

授業定員

10

単位互換定員

京カレッジ定員

10

会場

キャンパスプラザ京都

試験・評価方法

試験等は行いません

超過時の選考方法

受講希望書によって判断

別途負担費用

初回テキスト代金2,500円持参ください

その他特記事項

受講希望書に「好きな詩人」「好きな詩集」等を記入のこと

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【講義概要】
高橋新吉は希代のダダイストとして文学史上に金字塔を打ち立てました。京都の観光文化資源という観点から考える時、高橋新吉が短期間ながらも京都に住み、神社を探訪しながら形而上的問題を考察し続けて行ったという記録は重要です。高橋新吉を京都の観光文化資源に取り組むことで京都の文化的位置づけに幅を持たせることが可能になります。プログラムの具体的側面としては、高橋新吉の著作『神社参拝』に収められている神社に関する詩とエッセイを熟読することから始めます。その上で実際に当該神社を探訪しましょう。神社探訪時には、高橋新吉のエッセイに関するものだけでなく、自分自身で感じたこともメモし、その上で詩作品の形で提出します。講義時には、再度高橋新吉の作品を読み、改めて作品の良さ、作家という観光文化資源の意義に気付けるようこころがけます。
【到達目標】
 高橋新吉という詩人について、基本的な理解を持つことを第一に考える。具体的には、彼を中心とした日本のダダイズム、アヴァンギャルド詩の状況、その後の形而上的な詩世界の展開について理解を深める。そしてそのような詩人が、京都で何を見、何を感じたかについてしること。その上で京都の観光地を別の観点から見直す視点を手に入れること。

講義スケジュール

第01回 05月06日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50
「全体ガイダンス」
本講座の狙いの紹介。観光と文化に関する基本概念整理。ある観光地がどのような歴史を持つかに加えて、どのように表現されてきたかについて知ることの意義。観光地自体の自覚の問題。その他。
『神社参拝』に現れる上賀茂神社・八坂神社・清水石八幡の資料説明。
「高橋新吉の文学史的意義」
高橋新吉の基礎知識と京都文化資源としての意義。京都生まれの作家以外でも観光文化資源になり得ることの復習。京都で中原中也にダダイズムを伝えたこと、日本の精神を探るため京都の神社を巡ったことなど。昨年からの継続受講者には格好の復習の機会として講義。

第02回 06月03日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50
「上賀茂神社に関する資料の読解」
高橋新吉「上賀茂神社」を講読。各自の感想を交換し合い、上賀茂神社に関する体験を発表し探訪の視点を作る。当該神社に関する一般的情報と違う点を探り出し、高橋新吉の持つ感性と、表現の特異性に関して知る。それに関して参加者の意見を相互交換。
「上賀茂神社に関する作品の構想」
資料や談話、体験をもとにして自分自身の作品を構想する。インターネットや書籍で、当該神社に関する基礎情報を持ち寄る。簡単なプレゼンを何人かが行い「前了解事項」をより濃密なものに仕上げておく。次回講座までに実際に探訪する重点を指摘。

第03回 07月01日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50
「上賀茂神社に関する作品批評」
実際に講座日までに探訪した上で、作品を公表し合い、相互に批評を加え、優れた点、修正点等を発見する。訪問の時点で感じた率直な感想や、それを作品にどのように反映させようとしたかという実作上の工夫を披露しあうことで、一層のレベルアップを図る。
「上賀茂神社を味読する」
事前の「自作構想」と探訪、自作の完成を経た上で、作家の作品を再度味読することによりその特徴を改めて知る。最初に高橋新吉が書いた当該神社に関する作品を読んだ際には気が付かなかった新しい発見などを発表しあう。受講生自身の作品との比較検討なども行う。

第04回 08月05日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50
「八坂神社に関する資料の読解」
高橋新吉「八坂神社」を講読。各自の感想を交換し合い、八坂神社に関する体験を発表し探訪の視点を作る。当該神社に関する一般的情報と違う点を探り出し、高橋新吉の持つ感性と、表現の特異性に関して知る。それに関して参加者の意見を相互交換。
「八坂神社に関する作品の構想」
資料や談話、体験をもとにして自分自身の作品を構想する。インターネットや書籍で、当該神社に関する基礎情報を持ち寄る。簡単なプレゼンを何人かが行い「前了解事項」をより濃密なものに仕上げておく。次回講座までに実際に探訪する重点を指摘。

第05回 09月02日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50 
「八坂神社に関する作品批評」
実際に講座日までに探訪した上で、作品を公表し合い、相互に批評を加え、優れた点、修正点等を発見する。訪問の時点で感じた率直な感想や、それを作品にどのように反映させようとしたかという実作上の工夫を披露しあうことで、一層のレベルアップを図る。
「八坂神社を味読する」
事前の「自作構想」と探訪、自作の完成を経た上で、作家の作品を再度味読することによって、その特徴を改めて知る。最初に高橋新吉が書いた当該神社に関する作品を読んだ際には気が付かなかった新発見などを発表しあう。受講生自身の作品との比較検討も行う。

第06回 10月07日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50
「石清水八幡に関する資料の読解」
高橋新吉「石清水八幡」を講読。各自の感想を交換し合い、石清水八幡に関する体験を発表し探訪の視点を作る。当該神社に関する一般的情報と違う点を探り出し、高橋新吉の持つ感性と、表現の特異性に関して知る。それに関して参加者の意見を相互交換。
「石清水八幡に関する作品の構想」
資料や談話、体験をもとにして自分自身の作品を構想する。インターネットや書籍で、当該神社に関する基礎情報を持ち寄る。簡単なプレゼンを何人かが行い「前了解事項」をより濃密なものに仕上げておく。次回講座までに実際に探訪する重点を指摘。

第07回 11月04日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50
「石清水八幡に関する作品批評」
実際に講座日までに探訪した上で、作品を公表し合い、相互に批評を加え、優れた点、修正点等を発見する。訪問の時点で感じた率直な感想や、それを作品にどのように反映させようとしたかという実作上の工夫を披露しあうことで、一層のレベルアップを図る。
「石清水八幡を味読する」
事前の「自作構想」と探訪、自作の完成を経た上で、作家の作品を再度味読することによって、その特徴を改めて知る。最初に高橋新吉が書いた当該神社に関する作品を読んだ際には気が付かなかった新発見などを発表しあう。受講生自身の作品との比較検討も行う。

第08回 12月02日(土)4.5講時 14:30~16:00・16:20~17:50
「神社を巡る観光のまとめ」
22年度23年度の2年間に渡って探訪した伏見稲荷神社・北野神社・貴船神社・上賀茂神社・八坂神社・石清水八幡の各神社についてのまとめを行う。その際、高橋新吉の文学に触れることで手に入れた視点について重点的に振り返り、その意義について改めて確認する。
「まとめの発表を行う」
受講生の中で希望者を募りプレゼンテーションを行う。特に本年度探訪した上賀茂神社・八坂神社・石清水八幡に関するものを中心とするが、場合によっては、比較の観点として昨年度探訪の寺社に関する情報を含めてのプレゼンテーションも認める形をとりたい。

教科書

テキスト代2,500円持参ください
2回目授業時お手渡予定です。

参考書

追ってお知らせいたします

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2023-04-14 05:00:00