テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
平成詩史の中の京都 1-新しい詩人たちの足跡を巡る
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
平成詩史の中の京都 1-新しい詩人たちの足跡を巡る
連絡先
京都キャンパス教務チーム
TEL:075-414-8160
FAX:075-414-1150
担当教員
開講期間
2024年05月04日(土)〜2023年12月07日(土)
3〜4講時 12時40分〜16時00分
開講曜日・講時
単位数
開講期
授業形態
遠隔授業として実施する
「英語で学ぶ科目」として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
受講希望書に「好きな詩人」「好きな詩集」等を記入のこと
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
【講義概要】
新しい観光文化を作るためには、既に語り継がれてきている名所・旧跡をたどるという受け身の態度だけではなく、京都の住人自らが〈新名所〉を発掘するという視点が必要です。そして宝物は文学―詩や小説そのほか―の中にも間違いなく埋もれています。本講座ではようやく全貌を現わし始めた〈平成詩史〉の中に京都観光文化資源の可能性を探します。神社仏閣、名所旧跡ももちろん素敵な観光資源ですが、自分たち自身で見つけ出した文化資源は一味違う魅力を以て迫ってくるでしょう。またそういう活動を楽しむ雰囲気そのものが市民に広がってゆけば、やがて京都で新しい表現のうねりが生まれるでしょう。本講座での試みは細やかな一歩に他なりません。観光文化を成長させるために、積極的に街に出てそれぞれの眼で街と書とを比べて読みましょう。受講生自身が詩を楽しむことを全力でバックアップします。まず平成期に活躍した詩人たちについて深く知ります。そして彼らの中で京都に関わりの深い作品をピックアップして読んでゆきます。受講生の皆さんの中に詩を書く方がおられたら、作品もお持ち下さい。一緒に読んで愉しみ、新しい京都の文化資源を作りましょう!
講義スケジュール
第01回 05月04日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「全体ガイダンス」
本講座の狙いの紹介。観光と文化に関する基本概念整理。ある観光地がどのような歴史を持つか、どのように表現されてきたか。また観光地に住む人々にとって、文化資源をどのように自覚し、対峙するかという問題。平成詩史の概略、テキストの使い方などについて説明する。
「平成詩史と平成詩人」
平成詩の特徴が、喋り言葉で書かれた詩が中心であることなど。24年度講座で主眼を置く園田恵子、富岡郁子、上田假奈代の3人の概略を紹介し、それ以外のさまざまな詩人の詩も朗読等を通して紹介。詩という文学ジャンルに関する基本概念を受講生間で共有する。
第02回 06月01日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「中書島~観月橋界隈」
事前に指示したテキストの園田恵子に関連する部分を分かり易く解説。また中書島~観月橋界隈への基本ルートを紹介する。インターネットや書籍で、当該地域に関する基礎情報を持ち寄る。簡単なプレゼンを何人かが行い「前了解事項」をより濃密なものにする。
「園田恵子作品と中書島」
作品「花曇り」の官能美溢れる世界を味わう。作品内だけで完結する世界を十分に理解し、実地探訪に向かう地ならしを行う。また、同時代の多くの作品を読むことで、園田恵子の平成詩史的位置づけを確認する。次回講座までに実際に探訪する場所の最終確認。
第03回 07月06日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「中書島界隈に関する作品批評」
実際に講座日までに探訪した上で、作品感想を公表し合う。相互に意見を交換し、実地探訪がどのように作品理解に有効かを確認し合う。訪問の時点で発見したこと、それを作品理解にどのように反映させ得たかを自覚し、一層の読み深めを図る。
「中書島探訪作品」
中書島を起点として観月橋を通って宇治へと至る「花曇り」の世界を事前合評、現地探訪、事後合評の各段階での読み深まりを確認する。観光資源としての中書島界隈の意義に関する意見交換。さらには園田恵子以外の作品の朗読を体験し、園田作品を相対化する。
第04回 08月03日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「京都府立植物園を巡る作品講読」
富岡郁子「フクシア」を講読する。事前に指示したテキスト該当部分の解説。京都植物園界隈への基本ルート紹介。インターネットや書籍で、当該地域に関する基礎情報を持ち寄る。簡単なプレゼンを何人かが行い「前了解事項」をより濃密なものにする。
「富岡郁子と京都府立植物園」
作品「フクシア」の知的世界を味わう。作品内だけで完結する世界を十分に理解し、実地探訪に向かう地ならしを行う。また同時代の多くの作品を読むことで、富岡郁子の平成詩史的位置づけを確認する。次回講座までに実際に探訪する場所プリント等で最終確認。
第05回 09月07日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「京都府立植物園の出てくる作品批評」
実際に講座日までに探訪した上で、作品感想を公表し合う。相互に意見を交換し、実地探訪がどのように作品理解に有効かを確認し合う。訪問の時点で発見したこと、それを作品理解にどのように反映させ得たかを自覚し、一層の読み深めを図る。
「京都府立植物園探訪作品」
植物園の植物を巡ってパリ、ミラボー橋へと広がる「フクシア」の世界を事前合評、現地探訪、事後合評の各段階での読み深まりを確認。観光資源としての京都植物園の意義に関する意見交換。さらに富岡郁子以外の作品の朗読を体験し、富岡作品を相対化する。
第06回 10月05日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「嵐山を巡る作品講読」
上田假奈代「嵐山」を講読する。事前に指示したテキスト該当部分の解説。嵐山への基本ルート紹介。インターネットや書籍で、当該地域に関する基礎情報を持ち寄る。簡単なプレゼンを何人かが行い「前了解事項」をより濃密なものにする。
「上田假奈代と嵐山」
作品「嵐山」の情念的世界観を味わう。作品内だけで完結する世界を十分に理解し、実地探訪に向かう地ならしを行う。また同時代の多くの作品を読むことで、上田假奈代の平成詩史的位置づけを確認する。次回講座までに実際に探訪する場所プリント等で最終確認。
第07回 11月02日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「嵐山の出てくる作品批評」
実際に講座日までに探訪した上で、作品感想を公表し合う。相互に意見を交換し、実地探訪がどのように作品理解に有効かを確認し合う。訪問の時点で発見したこと、それを作品理解にどのように反映させ得たかを自覚し、一層の読み深めを図る。
「嵐山探訪作品」
〈嵐山〉を巡る作品の各段階での読み深まりを確認。観光資源としての嵐山の価値は周知の通りだが、そこにさらに新しい文化的意味合いを加えること、などについての討議。其の他、作品朗読等を通して、上田作品を相対化し、その魅力を改めて味わう。
第08回 12月07日(土)3.4講時 12:40~14:10・14:30~16:00
「まとめと次年度への課題」
本年度は、本年度探訪した各場所について再考し、まとめの発表を行う。場合によっては受講生のプレゼンを行うこととする。次年度は京都大学界隈、南禅寺、木屋町等を訪れ本年度と同様のトレーニングを行う予定であることなど、次年度講義の簡単な紹介も行う。
教科書
テキスト代3,000円持参ください
『平成詩史論』土曜日術出版販売
2回目授業時お手渡予定です。
参考書
出願開始
出願終了
承認結果公開日