テーマ
制度種別
受講形態(京カレッジ)
科目コード
科目名
開講大学名
学内科目コード
学内科目名
連絡先
学生支援課
TEL 075-491-2141(代)
担当教員
開講期間
2022年09月22日(木)~2023年02月10日(金)
2講時 10時40分~12時10分(毎週金曜日)
最終週は定期試験週
単位数
開講期
授業形式
遠隔授業として実施する
受講料
(単位互換履修生は不要)
対象年次
授業定員
単位互換定員
京カレッジ定員
会場
試験・評価方法
・定期試験(課題)40%
到達目標③と④の内容に関する到達度を図り、評価します。
・授業内発表 60%
・毎回の授業で課す宿題:2x15回=30
・6回目の授業終了後に課すレポート:30
到達目標②の内容に関する到達度を図り、評価します。
超過時の選考方法
別途負担費用
その他特記事項
低回生受講推奨科目
講義概要・到達目標
■ 授業のテーマ
発展途上国の貧困と国際協力NGOの活動
ーフィリピンを事例にしてー
■ 授業の概要
日本における社会福祉の動向をふまえ、海外諸国の生活実態、社会福祉の制度・実践について多角的に学び、国際的な社会福祉のあり方を広く理解する。
■ 授業の目的・ねらい
発展途上国の貧困および貧困削減に取り組む国際協力NGOの活動について学習する。
講師は京都市伏見区に事務所がある「認定NPO法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会」で常務理事を務めている。アクセスは1990年からフィリピンで貧困削減に取り組んできており、講義ではフィリピンの貧困の現状、貧困が再生産される原因、アクセスの活動のめざすものと実際、支援を行う上で考えるべきこと、NGO/ NPO活動の意義と限界について考える。認定NPO法人アクセスについては、次のURLを参照のこと。https://access-jp.org/
授業の多くはワークショップ(グループディスカッション)形式で行われる。受講者が参加し、自ら考え、意見交換することを通じて、問題の所在を把握してもらうことをめざす。
■ 到達目標
①貧しい人たちの抱える問題を捉えるための諸概念を理解し、具体的な状況を自分で整理し捉えることができる
②貧困の再生産の原因を、属人的要因(ミクロ要因)と歴史的・社会経済構造的要因(マクロ要因)の双方から説明できる
③貧しい人々と支援する人々の間にはらまれる問題を理解し、両者のあるべき関係を考えるための視点を得ている
④企業や国家と異なる意義と限界を持つNGO/ NPOの独自の役割を説明できる
■ 授業時間外の学修(予習・復習等)についての具体的な指示
・毎授業終了後宿題を課す。主要には、各回の授業を振り返り、グーグルクラスルーム上で授業の感想・質問を記してもらうことになるが、グループワークを実施する場合には加えて各グループでの議論のまとめをしてもらうこともある(毎回2時間)。
・第6回の授業が終了した後、フィリピンの貧困の原因についてレポートの提出を課す(30時間)。
■ 受講にあたっての留意事項
・15回の授業の内9回の授業でワークショップを実施する。グループディスカッションを行う予定であるので、積極的に参加してほしい。
講義スケジュール
■ 毎回の授業のテーマ・内容
第1回
・自己紹介・団体紹介
・授業の目的・目標・構成および成績評価について
・授業参加の心得
・ワークショップ:貧困という言葉からイメージするもの
第2回
・フィリピン概要
・途上国の都市貧困の実際(1)
・ワークショップ:感想共有と質問
第3回
・途上国の貧困の実際(2):都市スラムドキュメンタリービデオの視聴
・ワークショップ:都市貧困問題の整理
第4回
・ワークショップ:フィリピンの貧困の原因は何か
・フィリピンの貧困の原因について(1):ミクロの視点とマクロの視点、国民経済の未発展
第5回
・フィリピンの貧困の原因について(2):農村の貧困、大土地所有制・プランテーションの形成と植民地支配
第6回
・フィリピンの貧困の原因について(3):戦後の政治的独立と経済発展の試み
第7回
・バナナプランテーションを通じて日本とフィリピンの関係を考える(1)
・ビデオの視聴
・ワークショップ:感想共有と質問
第8回
・バナナプランテーションを通じて日本とフィリピンの関係を考える(2)
・ワークショップ:バナナプランテーションで働く生産者・労働者の置かれている状況の改善のために、何ができるか?
第9回
・バナナプランテーションを通じて日本とフィリピンの関係を考える(3)
・企業の社会的責任と消費者
第10回
・NGOの支援について(1):ワークショップ「物乞いされたらどうするか」
第11回
・NGOの支援について(2):ワークショップ「支援の順位付け」
第12回
・NGOの支援について(3):貧困問題解決のもう一人の主体
第13回
・貧困問題解決へのアプローチ:市場、国家による再分配、相互扶助
・NGO/NPOの役割
第14回
・戦争の記憶:ワークショップ「被害と加害」
・私たちが支援している人たちとの、もう一つの関係について
第15回
・私の原点
・NGO活動の苦労と喜び
・私の夢
教科書
購入すべきテキストはない。
講師による下記ブログを参照のこと。ブログは15ページに分載されている。
下記URLはその最初のページとなる。
http://kokkyowokoete.hatenablog.com/entry/2017/06/03/183106
参考書
①『現代フィリピンを知るための61章』大野拓司、寺田勇文(編著)(明石書店)
②『フィリピンー急成長する若き「大国」』井出穣治(中公新書)
③『バナナと日本人』鶴見良行(岩波新書)
④『フィリピンBC級戦犯裁判』永井均(講談社選書メチエ)
⑤『甘いバナナの苦い現実』石井正子(編著)(コモンズ)
現在でも入手しやすい、フィリピンに関する入門書的な文献を挙げた。
受講に際して推奨するのが、次の2冊。
・「バナナと日本人」。少し古いが、バナナを通して日本とフィリピンの関係を捉えた古典的名著。
・「甘いバナナの苦い現実」。「バナナと日本人」の続編とも言うべき著作。
その他の本も、ぜひ手に取ってみてほしい。
・「現代フィリピンを知るための61章」はフィリピンを広く浅く知るうえで便利。
・「フィリイピンー急成長する若き「大国」」は2017年の出版。フィリピン政治経済の今を知ることができる。
・「フィリピンBC級戦犯裁判」は第二次大戦中、日本軍がフィリピンで何をしたかを知ることができる。
出願開始
出願終了
承認結果公開日