テーマ

C.文化・芸術を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生・聴講生

科目コード

C209

科目名

表象とメディア

開講大学名

立命館大学

学内科目コード

12535

学内科目名

表象とメディア

連絡先

衣笠学びステーション
TEL:075-465-7865

担当教員

上田 高弘

開講期間

2024年4月5日(金)〜2024年7月20日(土)
1講時9:00~10:30(毎週水曜日)

開講曜日・講時

水・1

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

京カレッジ生の方のみ、以下の受講料が必要です。・科目等履修生:45,000円 ・聴講生:26,600円

対象年次

2回生以上

授業定員

単位互換定員

京カレッジ定員

会場

衣笠キャンパス

試験・評価方法

【定期試験(筆記)】50%
授業と関連する論述問題(50点満点)を出題し、答案の論理性や洞察を評価する。

【平常点評価】50%
「その他特記事項」の末尾に記載する方法で、授業への平常時の「参加度」を全15回にわたって数値化(50点満点)し、合算する。

超過時の選考方法

別途負担費用

なし

その他特記事項

※ 教室は「立命館大学 オンラインシラバス」で確認してください。
https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/syllabus/

※ 補講日や祝日授業日など学年暦は、「立命館大学 学年暦」を確認してください。
http://www.ritsumei.ac.jp/profile/info/calendar/

※ シラバスの内容は本掲載内容から変更になることがありますので、最新の立命館大学オンラインシラバスを確認してください。

※ その他の情報は「大学コンソーシアム京都 立命館大学の開講科目を受講する皆様へ」で確認してください。
https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/consortium_renraku.html/

【諸手続】(単位互換生のみ)
立命館大学では、4/5から順次春学期の授業が始まります。本科目の受講を希望する場合、受講が許可される前に立命館大学のシステムを利用するための仮受講用IDを発行します。出願手続きとは別に、上記「大学コンソーシアム京都 立命館大学の開講科目を受講する皆様へ」で仮受講の案内を確認し、仮受講用IDの発行手続きを行ってください。
受講が許可された場合は上記「大学コンソーシアム京都 立命館大学の開講科目を受講する皆様へ」で手続の案内をしますので、必ず期間内に手続を行い、特別聴講生証を受け取ってください。期間内に指定の手続のない方は、試験の受験や通常授業の受講ができませんので注意してください。


「試験・評価方法」における平常点評価(日常的な授業における取組状況の評価」の数値化の方法は、以下のとおり。
すなわち、当manaba+R の「出席カード」/「アンケート」の機能を単独もしくは連携して利用し、授業の内容にかかわる何かしらの問い(「小課題」もしくは「中課題」)を毎回、出題する。(この「小」また「中」の表現は、定期試験を「大課題」と位置づけたうえでのおおまかな比較を念頭においたものである。)
その全15 回のうちの11 回は2 点を配する小課題(記述を求めるとしても数十字~100 字前後)とし、授業時間中もしくは当日中に提出を締め切る(2×11=22 点)。残る4 回は7 点を配する中課題(求める字数はせいぜい400 字程度)とし、授業の3~5 日後に提出締切を設定する(7×4=28 点)。以上の合算をもって50 点満点の素点とする。
ちなみに、ある回の出題が小課題と中課題のいずれになるかは出題時まで明かされず、つまり、中課題が出題される回の欠席の損失は大きいものとなるが、それは緊張感をもって「通し」で受講することを期待して「設計」されたものである。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【授業の概要と方法】
世にアンビヴァレント(両義的)な語はたくさんあるけれど、〈メディア〉とはまさにそのようなものだ。

それは第一義(狭義)には何かと何かを結びつける〈媒介(メディウム)〉であり、芸術という文脈に限定すると、作者の構想(アイディア)を、観衆(観者、聴衆、読者、etc.)が認知しうる作品(絵画/彫刻、音楽、文学、etc.)として存在させるのに不可欠な物理的素材、現象、様態、etc.を指すことになる。

他方、この〈メディウム〉の複数形としての〈メディア〉となると、その語は広義に――そしてこれが第一義のものと受け取られているかもしれないが――紙、放送、インターネット、etc.によった情報伝達の機構や事業を指し、そのとき芸術は、つまり絵画/彫刻や音楽や文学は、それによって独特の滋養分を与えられ、あるいは逆にかつての特権的な表象の地位を脅かされてもいる。

とすれば、そうした語を科目名に文字列として含むからには、いずれか一方に肩入れするのではなく両者を見渡すような地平の獲得を目指すのが、きっと誠実な方法であろう。媒体(狭義)の純化を謳うモダニズムの古めかしい言説から、ベンヤミンの複製芸術論をさえ旧聞に属すものと感じさせもする現下のメディア環境にいたるまで、自在に諸トピックスをとりあげ、行き来することにしよう。

なお、課題のフィードバックは、「成績評価方法」の項に記すもののうち最終回に出題する(かもしれない)もの以外は、翌週もしくは翌々週の授業中に教育的効果の高い数例の応答例を紹介するかたちでおこなう。


【受講生の到達目標】
・芸術を、それにまつわる諸経験を成立させる媒体(狭義)の視点で理解できる。
・媒体間の差異を超えたメディア論の視点で芸術、表象を理解できる。

【事前に履修しておくことが望まれる科目】
必須の科目は挙げないが、さまざまな芸術関連科目の過去の履修が有益なのは、いうまでもない。

【授業外学習の指示】
予習用には、配布資料等を用意し、読解や語句の下調べの作業が発生するように工夫を凝らす。他方、レジュメは配布しないので、復習用には、連続して出席して自力でノートを充実させることが必要となる。また、使用する視聴覚素材の著作権の関係もあって、授業時間帯以外に視聴できる「オンデマンド配信」はサポートしない。

【受講および研究に関するアドバイス 】
授業で紹介する文献等はもちろんだが、それらに限らず、さまざまな作品、展覧会、公演等に接することは、きわめて有益である。座学だけでなく、アンテナを鋭敏に張った自身の〈文化活動〉によっても滋養分を得ることを、推奨する。

【授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法】
manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

【備考】
授業スケジュールの項にはとりあえず過年度の実績を掲出しており、本年度分の担当にあたってはより教育効果を高めるための微修正(マイナーチェンジ)を随時おこなう予定である(受講生にはていねいに説明する)。コースツール(manaba+R)の積極的活用、遅刻の取扱い、資料配布にまつわる約束事(配布回以降の入手は所定場所で自己責任で)、…等については、授業期の序盤(とくに初回および2回目)にあらためて明示、強調する。

講義スケジュール

第01回
イントロダクション
<キーワード>
芸術、反芸術、表象 [「テーマ」に含まれる文字を「キーワード」で重複して挙げることはしない;以下同]

第02回
芸術と自己批判――絵画の場合
<キーワード>
モダニズム、ミニマリズム、グリーンバーグ

第03回
「レコード芸術」 の命運
<キーワード>
サティ、ケージ、グールド

第04回
「クラシック音楽」 と美/自由の表象
<キーワード>
カラヤン、バーンスタイン

第05回
「ドリカムは邪道」 と某右翼論客はいった
<キーワード>
黛敏郎、山田耕作、サザンオールスターズ

第06回
「マルコムX」 とアメリカ
<キーワード>
公民権運動、キング牧師、マンデラ

第07回
「天皇の表象」 と表現の(不)自由
<キーワード>
憲法、右翼、美術館

第08回
「9.11以後」 映画を見ることは野蛮である
<キーワード>
アウシュヴィッツ、アルマゲドン、シュトックハウゼン

第09回
続・「9.11以後」 映画を見ることは野蛮である
<キーワード>
アルカーイダ、ランボー3、セプテンバー11

第10回
「シネフィル」 から遠く離れて
<キーワード>
ゴダール、浅田彰

第11回
最後の 「マルチメディア芸術」
<キーワード>
坂本龍一、レネ

第12回
続・最後の 「マルチメディア芸術」
<キーワード>
ホメロス、バッハ、アドルノ

第13回
「意外と早くなくなっちゃ」いそうなCD について
<キーワード>
坂本龍一(再)、DRM、ルゴリズム

第14回
創作の(不)可能性、あるいは「人工知能は狂えるか」
<キーワード>
ショスタコーヴィチ、筒井康隆

第15回
まとめと補遺、あるいは生成AI と文学(部)の命運
<キーワード>
ソクラテス、及川卓也、ChatGPT

教科書

特に指定しない。

参考書

必要に応じて授業中に紹介する。

【参考になるwwwページ】
必要に応じて授業中に紹介する。

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2024-04-12 05:00:00