テーマ

F.生活・健康・スポーツを学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生・聴講生

科目コード

F107

科目名

臨床薬学概論

開講大学名

同志社女子大学

学内科目コード

720300

学内科目名

臨床薬学概論

連絡先

◆本学京田辺キャンパス開講
教務課
TEL : 0774-65-8413
FAX : 0774-65-8418

担当教員

芝田 信人(薬学部教授)
西村 亜佐子(薬学部特別任用助教)

開講期間

2023年04月11日(火)~2023年07月25日(火)
2講時 11時00分~12時30分(毎週火曜日)
※休講 2023/05/02(火)

開講曜日・講時

火・2

単位数

1.5

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

科39,000円(登録料24,000円・受講料15,000円)、聴8,000円

対象年次

1年次以上

授業定員

130

単位互換定員

10

京カレッジ定員

5

会場

京田辺キャンパス

試験・評価方法

評価方法・評価基準:
平常点 10%
講義終了後、関連する設問をドリル形式で出題する。ドリルのトライは5回まで実施できる。このドリルは、最終的に得られた得点を対象とするのではなく、ドリルを実施することで授業およびそれ以外の学習に積極的に参加したか否かを判断し、平常点として取り扱う。100点満点のうち10%の得点率を与える。

期末テスト 70%
期末テストは100点満点のテストを行う。このうち、期末テストの配分点は70%の得点率として与える。

レポート 20%
各種レポートを提出することにより、100点満点のうち20%の得点率を与える。レポート提出の指示は講義中に行う。

総合評価 100点満点 100% 
平常点10%+期末テスト得点の70%+レポート得点20%

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

なし

その他特記事項

教室情報については、4月上旬にご登録いただいたメールにてご案内します。

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

授業テーマ:
医療人としての薬剤師の役割・在り方を知り、理想の薬剤師像を構築する。

授業の概要:
1. 薬学の専門家として必要な基本姿勢を身に着けるために、医療社会における薬学の役割、薬剤師の使命を知り、どのように薬学が発展してきたかを理解する。
2. 生命の尊さを認識し、人の誕生から死ぬまでの間に起こりうる様々な問題を通して医療における倫理の重要性を学ぶ。
3. 常に社会に目を向け、生涯にわたって医療を通して社会に貢献できるようになるために必要なコミュニケーション能力や心構えを身に着ける。
4. 医療の担い手の一員である薬学専門家として、患者、同僚、地域社会との信頼関係を確立できるようになるために、相手の心理、立場、環境を理解するための基本的知識、技能、態度を学ぶ。
5. 将来の薬剤師像をイメージし、自信のキャリアデザインを考える。
6. 薬学研究者としての研究倫理について触れ、臨床薬剤師に必要な研究マインドを身に付ける。

到達目標:
1.医療と薬学の歴史を認識するとともに、国民の健康管理、医療安全、薬害防止における薬剤師の役割を理解し、薬剤師としての使命感を身に付ける。
2.倫理的問題に対して主体的に行動するために、生命・医療に係る倫理観を身に付け、医療の担い手としての感性を養う。
3.患者・生活者、他の職種との対話を通じて相手の心理、立場、環境を理解し、信頼関係を構築するために役立つ網力を身に付ける。
4.医療・福祉・行政・教育機関及び関連職種の連携の必要性を理解し、チーム医療の一員としての在り方を身に付ける。
5.日常での自身のコミュニケーション振り返り、チーム医療に必要なコミュニケーションの取り方を身に付ける。
6.生涯にわたって自ら学ぶことの必要性・重要性を理解し、修得した知識・技能・態度を確実に次世代へ継承する意欲と行動力を身に付ける。
7.薬剤師としてのキャリアデザインを考える。

関連するディプロマポリシー:
薬剤師および薬学研究者に対する患者・社会からの期待を理解し、その分野に求められる倫理観を身に付けている。

授業方法:
各項目はパワーポイント、教科書、板書、配布する講義テキストで要点を解説する。講義内容に関連する小テストを数回行う。また、授業内容に関連する課題について数回のレポート提出を課す。

講義スケジュール

各回の授業内容:
1. 薬学教育の概要と学習の在り方(イントロダクション)
1) 生徒から学生へ
2) 学修の心構え(単位の規定、学生として、社会人としての倫理)
3) 薬剤師に求められる基本的な資質
4) 医療人として求められる基本的な資質
5) 薬学教育モデル・コアカリキュラム
6) 学習の在り方と情報の取り扱い
7) 研究の心構え(研究倫理)
8) 効率の良い授業でのノートの取り方
担当: 芝田
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

2. 薬剤師の歴史と使命
1) 医療人としての心構え
2) 薬剤師が果たすべき役割
3) 薬学の歴史と未来(薬剤師の誕生・成長・現在・未来)
4) 医薬部分業の流れ
担当: 芝田
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

3. 薬剤師に求められる倫理観
1) 生命倫理
2) 医療倫理
3) 患者の権利
4) 研究倫理
担当: 芝田 
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

4. 信頼関係の構築
1) コミュニケーション 
2) 患者・生活者と薬剤師
3) 患者の心理を理解する
4) 患者の気持ちになって考える(患者手記を読んで・イメージワーク)
担当: 芝田 
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

5. ヘルスコミュニケーションの基礎とその重要性
1) ヘルスコミュニケーションの重要性と特徴を知る
2) 普段のコミュニケーションを振り返り、医療現場でのコミュニケーションの難しさを実感する
3) 伝える側と伝えられる側の情報の受け取り方の違いを体験する
担当: 西村
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

6.医療情報の伝え方と行動経済学
1) 人が取りやすい思考のクセ(行動経済学)を理解し、医療現場で起こるミスコミュニケーションを想像する
2) 医療情報を扱う難しさ知り、その伝え方を考える
担当: 西村
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

7. 薬剤師としてのキャリアデザインを考える
1) キャリアを考えるプロセスの中で、自分自身の価値観を振り返る機会にする
2) 薬剤師としての多様な働き方について知る
担当: 西村
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

8.女性の健康に関する基礎知識
1) 女性の身体の特徴、年齢に応じた変化、ケアの必要性を理解した上で、キャリアプランを改めて考える
2) “Sexual Reproductive Health and Right”の考えを学び、女性としてこれからの生き方を考える
担当: 西村
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

9. 患者会の立場から、薬剤師に望むこと
患者当事者の実体験に基づく話を伺うことで、“患者が抱える不安”を想像し、患者が薬剤師に期待することは何かを考える
担当: ゲストスピーカー、西村、芝田
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)
注) ゲストスピーカーの都合により、授業の順番が変更になる可能性があります

10. 薬が作用する仕組みと医薬品開発 
1) くすり、痛み、病気から薬学っていうものを考える
2) 医薬品の設計、研究開発、臨床試験、承認申請まで
担当: 芝田
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)

11. 新型コロナウイルスパンデミックを考える
1) 新型コロナウイルスパンデミックの経緯
2) 新型コロナウイルスワクチン開発の経緯
3) mRNA型新型コロナウイルスワクチンの仕組み
担当: 芝田

12. 薬剤師の活動分野
1) 社会の薬剤師に対する期待
2) 病院・薬局薬剤師
3) 在宅医療、学校薬剤師
4) セルフメディケーション
5) その他の活動分野
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)
担当: 芝田

13.災害時における薬剤師の役割を考える(Ⅰ)
1) 災害時に薬剤師に必要な知識・技術・態度についてSGDを行い、グループごとに話し合った内容をまとめる
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)
担当: 芝田

14. 災害時における薬剤師の役割を考える(Ⅱ)
1) 前回の講義で作成した内容を総合的に討議する
A-(1)、(2)、(3)、(4)、(5)
B-(1)、(2)、(3)、(4)
担当: 芝田

15. まとめ
1~14回までのすべての範囲についての知識力を確認する

教科書

1. スタンダード薬学シリーズII1 薬学総論、日本薬学会編(東京化学同人)
2. 臨床薬学概論(2020)の冊子を配布する。その他、必要なプリントを適宜配布する。

参考書

薬学教育改訂モデル・コアカリキュラム(入学時に配布されたもの)

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2023-04-14 05:00:00