テーマ

I.国際関係を学ぶ

制度種別

単位互換

受講形態(京カレッジ)

科目コード

I203

科目名

キャンパスアジア日本研究Ⅳ「中韓学生とともに日中韓歴史教科書を読む(LA)」

開講大学名

立命館大学

学内科目コード

10830

学内科目名

キャンパスアジア日本研究Ⅳ

連絡先

衣笠学びステーション
TEL:075-465-7865

担当教員

桂島 宣弘

開講期間

2025年4月7日(月)〜2025年7月15日(火)
4時限 14:55~16:30(毎週水曜日)

開講曜日・講時

水・4

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(オンキャンパス)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

対象年次

2回生以上

授業定員

30

単位互換定員

10

京カレッジ定員

0

会場

衣笠キャンパス

試験・評価方法

【平常点評価】100%
授業への参加度、教科書比較シート、発表・質疑応答を総合的に評価する。

【備考】
*受講生の積極的な参加、発表・討論などで運営される授業のため、5回以上欠席した者の単位は認めない。
*提出物の遅延・未提出は減点する。

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

【諸手続】(単位互換生のみ)
〇立命館大学では、4/7から順次春学期の授業が始まります。本科目の受講を希望する場合、受講が許可される前に立命館大学のシステムを利用するための仮受講用IDを発行します。
出願手続きとは別に、下記ページで仮受講の案内を確認し、仮受講用IDの発行手続きを行ってください。

〇受講が許可された場合は、下記ページで必要な手続を案内しますので、必ず確認してください。
期間内に所定の手続を行い、特別聴講生証を受け取ってください。
手続のない方は、授業の受講や試験の受験ができませんので注意してください。

<仮受講用ID発行、受講手続案内>
「大学コンソーシアム京都 立命館大学の開講科目を受講する皆様へ」
https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/consortium_renraku.html/

※ 教室は、「立命館大学 オンラインシラバス」で確認してください。
※ シラバスの内容は本掲載内容から変更になることがありますので、最新の「立命館大学オンラインシラバス」を確認してください。
https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/syllabus/

※ 補講日や祝日授業日など学年暦は、「立命館大学 学年暦」を確認してください。
http://www.ritsumei.ac.jp/profile/info/calendar/

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【授業の概要と方法】
本講義は「キャンパスアジアプログラム」学生(広東外大・東西大3回生以上)が協働学習を行うことで、《東アジアからみる日本》についての理解を深める。講義は「日本語」で行う。
日中韓の歴史教科書(近現代史部分)を読解し、比較・対照することで、東アジア近現代史を日中韓の人びとがどのように捉えているのかを多角的に考えていく。中心となるテキストは日本の『歴史総合』教科書である。
 ⑴ 各項目・事象の読解は講義前に行い、比較・対照シートにまとめてくる。
 具体的には、
  ①該当項目の日本の『歴史総合』教科書を読み、内容を理解する。
  ②該当部分の中韓教科書を読み、比較・分析する。
  ③教科書記述の共通点や相違点、記述に潜む歴史観についてまとめる。
 ⑵ 分担部分について、それぞれシートをもとにパワーポイントなどを用いて、上記①〜③について報告し、質疑・ディスカッションを行う。
 ⑷ 必要に応じて、グループ・ディスカッションを実施する。また、毎回、担当教員からの補足説明を行う。

※メディア授業(ライブ配信型授業)は原則として行わない。諸事情により、メディア授業を行う場合は、コースニュースで通知したうえで、ZOOMのグループセッションやmanaba+R等を用いてグループ討論や課題提出を実施するため、授業内容に変更はない。
詳しくは、manaba+Rでの周知とともに、初回授業時に説明する。
※本講義は、「キャンパスアジアプログラム」学生(広東外大・東西大3回生以上)と「コンソーシアム京都」受講学生のみが受講できる。

【受講生の到達目標】
⑴日中韓の懸案事項の一つである、歴史教育の現状について理解できる。
⑵日中韓の歴史教科書記述を読み、その共通点と相違点について具体的な知識を獲得する。
⑶討論を通じて互いの歴史認識に関して理解することで、自らを相対化できる。
⑷アカデミック日本語を駆使して、円滑に発表や質疑応答が行うことができる。

【授業外学習の指示】
⑴日中韓教科書比較:
①日本の『歴史総合』教科書を読む。
②中韓の自国史教科書の該当箇所を読む。
③必要に応じて朝日新聞取材班編『歴史は⽣きている―東アジアの近現代がわかる10のテーマ』(朝⽇ 新聞出版、2008)の各章、日中韓3国共通教材委員会編『新しい東アジアの近現代史』上・下(日本評論社、2012)の関連項目を読む。
④①〜③の作業を⾏ったうえで、各項目の教科書比較シートを作成し、報告パワポを作成する。
なお、シートは学期終了後に提出する。

⑵報告・質疑・討論
①各項目について、報告をもとに日中韓の自国史教科書の相違点・共通点について確認し、質疑を行う。
②必要に応じて、与えられた問いなどに関する討論を行う。

【受講および研究に関するアドバイス 】
*授業は原則として「日本語」で運営される。
*授業前に課す教科書比較シートは、報告者は無論、それ以外の者も、各自しっかりと作成してくること。
*自国の教科書の視点を絶対視するのではなく、他の教科書の視点についても理解を深めるよう、努力すること。
*この授業は、歴史的事象自体を検討するものではない。歴史的事象をめぐって、日中韓の教科書がどのように記述しているのかを知ることが眼目である。

【授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法 】
manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示

講義スケジュール

【+R授業】歴史教科書はどのように作られ、使われるのか――日本の場合
<キーワード>
・日本の歴史教科書の作成過程や方針に関する講義
オンラインでの20分程度の動画であるが、UP後に閲覧すること。詳しくは、「manaba+R」「コースニュース」等で指⽰する。

第01回
【講義】オリエンテーション
対面での第一回目の授業。
<キーワード>
授業内容、予習の仕方、報告の仕方、授業運営方法、分担、評価基準などに関する説明。

第02回
【講義】自国史とは何か。日中韓歴史認識問題の現状。
【グループ討論】日中韓歴史教科書比較①:アヘン戦争と明治維新
<キーワード>
担当者による講義。

第03回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容①︓アヘン戦争と明治維新①(扱うテーマについては、進度に応じて変更する場合がある。以下同)
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第04回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容②︓アヘン戦争と明治維新②
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第05回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容③︓日清戦争と台湾割譲
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×3】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第06回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容④︓日露戦争と朝鮮の植⺠地化①
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック。

第07回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容⑤︓日露戦争と朝鮮の植⺠地化②
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第08回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容⑥︓辛亥革命と⺠衆運動
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×3】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第09回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容⑦︓満州事変と「満洲国」①
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第10回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容⑧︓満州事変と「満洲国」②
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第11回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容⑨︓日中戦争・太平洋戦争①
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第12回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容⑩︓日中戦争・太平洋戦争②
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。
・担当者によるフィードバック

第13回
【発表と質疑】日本史教科書の記述内容⑪︓日中戦争・太平洋戦争③
<キーワード>
・日本史教科書の該当箇所の記述内容に関する、担当者による簡単な講義
・【学生報告×2】日中韓の歴史教科書の該当箇所の記述を比較し、与えられた問いに関する報告。質疑と全体討論。

第14回
【講義と討論】授業全体のまとめ
<キーワード>
・授業全体について各自が意見・感想をのべ、担当者がまとめる。

【授業実施形態】
対面授業にて実施

教科書

(書名)歴史総合―近代から現代へ 
(著者)岸本美緒・鈴木淳
(出版社)山川出版社 
(ISBNコード)9784634701113
(備考)毎回使用

(書名)고등학교 한국사
(著者)송호정 외 9명
(出版社)지학사 
(ISBNコード)9788905050801
(備考)毎回使用

(書名)普通高中教科书 历史(必修):中外历史纲要(上)
(著者)教育部组织编写
(出版社)人民教育出版社
(ISBNコード)9787107336690
(備考)毎回使用

<備考>
歴史教科書の分析資料として使用する。資料はすべてPDF版を配布する。なお、中国・韓国の教科書は中国語・韓国語原版である。

参考書

(書名)歴史は生きている―東アジアの近現代がわかる10のテーマ
(著者)朝日新聞取材班編
(出版社)朝日新聞出版
(ISBNコード)9784022504562

(書名)新しい東アジアの近現代史[上]
(著者)日中韓3国共通歴史教材委員会編
(出版社)日本評論社
(ISBNコード)9784535586307

(書名)新しい東アジアの近現代史[下]
(著者)日中韓3国共通歴史教材委員会編
(出版社)日本評論社
(ISBNコード)9784535586314

(書名)超越国境的东亚近现代史[上]
(著者)中日韩三国共同历史编纂委员会
(出版社)社会科学文献出版社
(ISBNコード)9787509739334

(書名)超越国境的东亚近现代史[下]
(著者)中日韩三国共同历史编纂委员会
(出版社)社会科学文献出版社
(ISBNコード)9787509739334

(書名)한중일이 함께 쓴 동아시아 1 
(著者)한중일3국공동역사편찬위윈회
(出版社)휴머니스트
(ISBNコード)9788958624950

(書名)한중일이 함께 쓴 동아시아 2 
(著者)한중일3국공동역사편찬위윈회
(出版社)휴머니스트
(ISBNコード)9788958624967

<備考>
ホームワークシートを作成する際に該当箇所を読み、参考にすること。中国語版・韓国語版については、必要に応じてPDF版を配布する。

【参考になるwwwページ】
朝日新聞デジタル「歴史は生きている」http://www.asahi.com/international/history/
 ★参考書1の元になった記事。日中韓英4か国語で掲載。

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2025-04-11 00:00:00