テーマ

B.歴史を学ぶ

制度種別

単位互換/京カレッジ

受講形態(京カレッジ)

科目等履修生

科目コード

B216

科目名

現代の教養(パゾリーニとタルコフスキーの映画世界)

開講大学名

平安女学院大学

学内科目コード

241036a

学内科目名

現代の教養

連絡先

京都キャンパス 教務チーム
TEL:075-414-8160
FAX:075-414-1150

担当教員

高橋 義人

開講期間

2026年04月09日(木)~2026年07月23日(木)
2講時 10時50分~12時20分(毎週木曜日)
※2026年04月30日(木)講義なし

開講曜日・講時

木・2

単位数

2

開講期

前期・春学期

授業形態

対面授業(プラザ)

遠隔授業として実施する

実施しない

「英語で学ぶ科目」として実施する

実施しない

受講料
(単位互換履修生は不要)

40,000円 (登録料10,000円別途必要)

対象年次

1年次以上

授業定員

30

単位互換定員

京カレッジ定員

会場

キャンパスプラザ京都

試験・評価方法

授業参加度30%
期末レポート試験70%合計100%
本やネットを丸写ししたレポートは認めない。

超過時の選考方法

書類選考

別途負担費用

その他特記事項

低回生受講推奨科目

講義概要・到達目標

【講義概要】
 今年はパゾリーニとタルコフスキーという二人の映画監督について論じる。
【到達目標】
 パゾリーニとタルコフスキーはともに、聖なるものが死に絶え、世界が終末に向いつつある、と考えていた。聖なるものを希求する彼らの試みと彼らの終末観を、二人の映画作品のなかに探る。パゾリーニは作家であると同時に映画監督だった。彼の主張には三島由紀夫と共通するところが多い。金持ちではなく貧しい人々のなかに聖なるものを見いだした彼は、経済的な富のなかに己を失っている現代人をどうにかして救い出そうとした。その彼の試みを彼の映画作品のなかに探る。パゾリーニと同じように終末観を抱いていたタルコフスキーは、終末的状況からどうやって人類を救い出すかを考え、それを見事な映像美で描いた。その彼の試みを彼の一連の映画作品のなかに探る。

講義スケジュール

第01回 パゾリーニの生涯
 パゾリーニは死後、急速に名声が高まり、今ではイタリアを代表する作家と見なされている。小説家、映画監督、評論家というパゾリーニの3つの顔を考察するとともに、彼の現代的意義について論じる。
第02回 パゾリーニ『奇蹟の丘』
 この映画を見ると、まるでイエス・キリストが現代世界に現れたかのように感じられる。間接的自由話法、およびパゾリーニとキリスト教との関係について考察する。
第03回 パゾリーニ『アポロンの地獄』
 オイディプス神話を描いたこの映画を見ていると、観客の多くは、自分もオイディプスと同じように父殺しをしているような感を抱く。オイディプスがいかに今日に生きているか、考察する。
第04回 パゾリーニ『テオレマ』
 パゾリーニは、現代世界は人間性を失った砂漠と化していると考えていた。そんな世界にキリストが再臨したら、人々はどう反応するだろうか。どういう人が救われ、どういう人が救われないのか、考察する。
第05回 パゾリーニ『豚小屋』
 パゾリーニは、現代人は象徴的な意味で、人すらも食らう豚と化している、と見ていた。そんな現代人の実態を彼が砂漠編においていかに描き、その紳士的な仮面を都会編においていかに描いたか、考察する。
第06回 パゾリーニ『王女メディア』
 かつて古代世界では聖なるものが生きていたが、現代世界でそれは枯渇してしまった。聖なるものが死につつあるとき、古代世界の住民だったメディアはどうしたか、パゾリーニの立場に立って考察する。
第07回 パゾリーニ「生の三部作」
 神という聖なるものを失った現代人はどこに聖なるものを見いだしたらいいのか。パゾリーニは一時、性のなかに聖を見いだしたと思ったが、やがて絶望する。彼のその過程を「生の三部作」のなかに探る。
第08回 タルコフスキーの生涯
 「映像の詩人」と呼ばれるタルコフスキーは映像美あふれる映画をつくりつづけた。ロシアにいられなくなり西欧に亡命した彼は、西欧の資本主義にも絶望し、それを映画の主題にする。彼の人生の軌跡をたどる。
第09回 タルコフスキー『僕の村は戦場だった』
 第二次世界大戦中の独ソ戦下のソビエトでパルチザンに入って戦う少年イワンを描いたこの映画で、水の描写がいかにすぐれているか、「終わり」に向っていくイワンの心境がいかに描かれているか、考察する。
第10回 タルコフスキー『アンドレイ・ルブリョフ』
 15世紀のモスクワ大公国に実在したイコン画家アンドレイ・ルブリョフの生涯を描いた作品。ルブリョフがいかに神をありありと見ていたか、何が彼を神から遠ざけようとしていたか、考察する。
第11回 タルコフスキー『惑星ソラリス』
 スタニスワフ・レムの小説を映画化したこの作品で、タルコフスキーは生の世界と死の世界の対話を描いている。死の世界を描くためにタルコフスキーがいかに神秘的な映像をつくり出したか、考察する。
第12回 タルコフスキー『鏡』
 人は言葉よりも映像によってより深みに到達できる。そう信じる彼にとって鏡は映像の象徴だった。人生の過去やロシアの過去がいかに映像となって浮かび上がり、いかに人を深みへと導いていくか、考察する。
第13回 タルコフスキー『ストーカー』
 この映画における「ストーカー」とは「ひそかに追跡する人」の意味で、この映画の主人公は見知らぬゾーンをひそかに追跡しつづける。いったいこのゾーンとは何なのか、この世にあるのか、あの世にあるのか、考察する。
第14回 タルコフスキー『ノスタルジア』
 もうすぐ世界の終末が訪れると訴えるドメニコを世間は狂人と見なしているが、この映画の主人公だけは彼を信じている。終末を回避するために彼らは力を尽くす。はたして彼らの努力は実るかどうか、問う。
第15回 タルコフスキー『サクリファイス』
 ついに核戦争が勃発し、世界の終末が近づく。終末を回避すべく主人公は魔女の力を借りる。だが彼は何か大事なものを犠牲に捧げなければならない。魔女や犠牲が現実では何に当たるか、考察する。

教科書

参考書

世界の映画作家(1)ゴダール、パゾリーニ、キネマ旬報社
アンドレイ・タルコフスキー ピーター・グリーン 国文社

出願開始

出願終了

承認結果公開日

2026-04-10 05:00:00